第188話 エクスカリバー

ニケとエクスカリバーをくっ付けた解釈はあくまでも作者のかってな創作物です。

基本は何も関係有りませんが、、、こう言う解釈も出来ませんか?


本文編集


ワルキューレ伝説

ワルキューレは、北欧神話に登場する複数の半神。

そしてそのもっともたる女神こそがブリュンヒルデとヒルド、そして運命の三女神、ウルド、ヴェルダンディー、スクルドの三姉妹の三女であるスクルドであろう。

だが今現在の状態で、ワルキューレの名は最早後世には別の形で伝わろうとしていた。

それほどに彼女達は美しく、そして気高い。


ワルキューレ隊、ジャーリア達は皆白く大きな羽を生やして空中で戦っている、北アトランティス軍にはかなりオリュンポス一族が混ざっており、神になりかけているものたちも多くいた。

それらの相手をジャーリア達がしていたのだ、そしてジャーリアでは無い者は、地上で北アトランティス軍の兵士達をムー軍の先頭で駆逐していく、その戦い様は正に美しくも気高き戦士そのものであった。

まあ…………中にはそうでない者も多少混ざっているが…………


「んーーーーー!」


「何だこの女は!」


「うぉ! 変な女なのに強過ぎるぞ‼」


彼女達を止められる者はいない、俺の子を産んで更にその子が遊撃隊に入隊する始末だ…………

そう、俺すらもう止められなかった…………


「ちっ! 駄目だわ…………体制を立て直さなければ全滅する」


「逃げるのか! アテーナー‼」


「貴女との決着はまた今度つけ…………キャーーー‼」


「んぐフフフ……アテーナーちゃん可愛いパンツ履いてるね」


空中に浮かぶアテーナーの真下から俺はスカートの中に顔を突っこんでいた


「お……お前! エンメルカルかーーー!」


「んんグホグホグホグホ! いい香りだ‼ そうだよよよよよよん!」


「うわー! 中で顔を動かすな! 一端引くわ、パラス! 勝負はお預け! 必ず後で決着を着けましょう! この変態が居ない所で‼」


そう言うとアテーナーは転移した、だが勿論ただで転移をさせる俺ではない、パンツだけは貰っていた


ーーーーーーーーーー


北アトランティス軍本陣


「たく何よ‼ あのど助平男…………ヒーーーー!」


「どう致しました? アテーナー様‼」


「ニケ‼ 無い‼」


「何がですか?」


「パ、パ、パンティ‼」


「へ?」


そう、この間抜けな声の主はアテーナーの隋神ニケである。

先程は剣であったニケが何故今ここに居るのか、もうおわかりであろう、健の持つ三種神器と同じである。

勿論性能は段違いでは有るが、三種神器は国常立神クニトコタチノカミ、詰りエアの力を使う為の武具だ。

アテーナーの其は勝利の女神の宿る剣、この剣の後世に伝わる伝承はこうだ。


見よ、彼は立ち上がった。

手にはアルスルの剣を持っていた。

剣身には黄金で打ち出された二匹の蛇の姿があって、鞘ばしると、蛇の首から二筋の炎が立ち上るのが見え、それがあまりにも恐ろしいありさまだったので、だれ一人として目を向けて見る者もないほどだった


もうおわかりであろう、元の名をカリブルヌス、後にこう名前が変わる、カリバーン、そして英語圏に入りこの名はエクスカリバーと名を変えて行く。

エクスカリバーの鞘は持っているだけで如何なる傷も受けないと言う、何かに似ていないだろうか? そうアイギス、イージスの盾だ。

勝利の女神の剣とありとあらゆる邪悪・災厄を払う魔除けの能力を持つとされている盾、これがエクスカリバーと鞘の関係である。


ーーーーーーーーーー


再び健達


「たけちゃん、それアテーナーの履いてたパンティかい?」


「おうそうだ! 臭いは嗅がせねーぞ?」


「いや、良いんだけど、相変わらず油断も隙も無いね…………で? 何が解ったの?」


「見抜いてたか…………」


「当たり前だよ、たけちゃんと何年付き合ってると思うんだい?」


「まあな、マルティア! ちょっとこい」


「主人様?」


「たく何から何まで似てやがる、パラスアテーナーとはこう言う事だったのか…………」


「私とアテーナーですか?」


「ああ、お前とアテーナーだ、いいかマルティア、剣術の勝負ではお前はアテーナーには勝てない‼」


「やってみなければ解りません‼ あれだけ練習したんです!」


「違うマルティア、そう言うレベルの話じゃ無いんだよ、お前の魔力はアテーナーの倍以上の魔力があるのか?」


「え? 其は……そこまでは有りません、ですが剣術では負けません‼」


「何れだけ練習しようが、何れだけ剣術を極めようが、あれには勝てないんだよ」


「どういう事だい? たけちゃん」


「マルティアの持つアロンダイトは神の加護がかかっていて勝利を約束する剣だ、だがあれは加護じゃない!」


「加護じゃない? では何ですか? 主人様」


「アテーナーの持つ剣は俺の草薙の剣と同じだ‼」


「まさか‼ ニケ⁉」


「そうだ、あれはニケ其の物だ、そしてあの剣は確定している、覆る事の無い勝利の剣、王を選定する剣だ」


「それってエクスカリバーだよね?」


「ああ、アテーナーの持つ剣はマルティアの持つアロンダイトの姉妹剣、エクスカリバーだった」


「エンデュミオーンが言っていた剣ですね? そんなに凄いのですか?」


「凄い、だがマルティア、だからと言って勝てない訳じゃない」


「剣術では勝てないんですよね?」


「そうだ、だが今のお前は剣術だけか?」


「あ! そうですね、体術も有れば、、抜刀術も!」


「そうだマルティア、いいか、アテーナーと戦うときはお互いに致命の攻撃は当てられない、お互いにイージスを持っているんだからな、だがおまえには体術が有る。それで一瞬でもイージスをアテーナーから手放す事が出来れば最速の剣を当てる、其がお前の勝利の方程式だ!」


「はい! 主人様」


ーーーーーーーーーー


ムー軍本陣


「つまらないは~アプスー、私も健ちゃんと……」


「ならぬ‼」


「何でよ‼」


「何度も言っておるじゃろ! お主は切札じゃ! 今は我等が押しておるが相手にはオリュンポスの十二神の内十神迄おるのじゃ、それにオーディーンの一族も来ておる、アース神やオリュンポスが揃って出てきてみろ、それだけで形勢は逆転するんじゃぞ! お主は可愛い孫達を産んでくれた娘達を殺すつもりか? そうなったら主人殿は二度と口を聞いてくれんじゃろうのう?」


「そんなの嫌よ‼」


「ならそこでじっとしておれ!」


「う~…………解ったわよ…………」


「朔上皇、あまりお母様を責めないで下さい、健様の事が心配なのですよね? お母様」


「帝ちゃん、そうなのよ…………」


「でも大丈夫です、健様の元には浩二…………健二もマルティアも久美も居ます、ブローマ様やシンラも……ですからね?」


「帝、あまりアグディスティスを甘やかすでない!」


「酷いわ! 現代ではあんなに手伝ってあげたのに」


「其は妾の方ではないか‼」


「この二人実はものすごい仲良しさん何ですね…………」


「そうね…………ナーナ…………」


ーーーーーーーーーー


現在俺は軍を仕切るマルティアと離れ、女神探しに奔走中である。

何時もの如く風化輪を使い高速移動で探しているが…………女神が見つからない…………


「おいシンラ、まだ見つからないか?」


「は! なかなか居ません! 閣下、今日の所はクッコロ族で我満なされた方が宜しいかと?」


「仕方ない…………今日はそうするか…………」


となかば諦めた時に


「兄貴! 有れって女神じゃねーか?」


「ぬわにいぃぃぃぃぃ‼ 何処だブローマ⁉」


「い、、いや、、びびったぜ…………そこまで興奮しなくても…………ほら、あの戦場の隅っこの方でうろちょろしているやつ」


「どれどれ…………て、、あれ確かに女神だろうけど…………戦争に混ざってる訳じゃねえみたいだな?」


そこにはとても美しい、背中に白い翼が生えた女性3人が物陰に隠れていた、何かに酷く怯えているようで、また何かから逃げているようにも見える。

俺はその女達に近づいて訳をきく事にした。


「よう! お前達こんな所に居るとあぶねーぞ?」


「ひ! ヒィィ!」


「大丈夫だ! 俺は常に美人の身方だ! だからここは戦場だ、危ないから注意しに来ただけだよ!」


「あ、あの、、すみません…………」


「とりあえずちょっと行くと俺達の本陣が有る、そこで話を聴こうか」


「あの、あなた様は北アトランティス軍の方ですか?」


「逆だ、俺はムーの者だ!」


「良かった…………お願いです、私達を保護してください!」


ムー軍に与する神は皆知っている、詰りこいつらはナンムかオリュンポス、またはヴォーダンだ、其が保護して欲しいとは…………罠か?


「まあ良いだろう、取り合えず名を聴かせてくれないか?」


「はい、私達はオリュンポスの一族で、私はステンノー、こっちは妹のエウリュアレー、この子が三女のメドゥーサです」


ゴルゴーン三姉妹か‼ て事は…………


「お前達アテーナーから逃げて来たのか!」


「だ! 騙したのですね⁉」


「慌てるな‼ 俺は本当にムーの者でアグディスティスの息子、大和健だ! お前達の事を知っているのは俺が未来人だからだ‼」


「そ、、そうだったのですか…………すみません」


「とにかく話を聴こうか、身の安全は俺が保証する、貞操は主に俺が保証出来ないが…………」


「構いません、逃がして下さるなら何でもします…………」


ゴルゴーン三姉妹、神話では元々美少女であったメドゥーサは、海神ポセイドーンとアテーナーの神殿の1つで交わったためにアテーナーの怒りをかい、醜い怪物にされてしまう。

これに抗議したメドゥーサの姉たちも怪物に変えられてしまう。

姉のエウリュアレーとステンノーは不死身であったが、メドゥーサだけはそうでなかったため、ペルセウスに討ち取られた。

アテーナーはその首を、自分の山羊皮の楯アイギスにはめ込んだ。

だがアテーナーのアイギスにはまだメドゥーサの首はなかった、彼女達は逃げているからか…………

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