第124話 混沌の宇宙から根元神へ

アプスーとはティアマトの淡水の神です。

シュメール神話では惑星ティアマトがまだ破壊される前に生物は全て淡水の神アプスーより産み出されたと解いています。日本の神話でもこれって同じですよね?

コトアマツカミ…………

異常な程シュメール神話と日本神話は似ていますね!


本文

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隊服が決まり、朔の正体の詮索が始まった。


「上皇様、私はアトランティスで帝の一族がナンム一族の末裔だと聞かされていましたが、いくらナンムの一族とは言え、身体は私達と同じ様に地球の人類の物、ディオニューソスの様なティアマト人として産まれてきた者相手に互角に渡り合ったのだとすれば、それはもう地球人類ではありません」


「さて、それはどうかのう?そこに地球人類で有りながら、互角以上に渡り合った者がおるぞ?」


「彼は、健様は天空人です! 他の皆様は知り得ないでしょうが、私はこれでもティアマト人です‼ 何故健様があれほどの力を有しているか、それは転移により身体をこの世界に適用する為に、マナの魔力で作り替えているからです。健様はティアマト人です、普通の人間にこれ程の力………………は…………まさ…………か、、、」


「気づいたかのう?」


「ティアマト人の転移者⁉ そうなのですね? 上皇‼ 貴女は元のティアマト人で転移者‼」


「おいおいマジかよ‼ 俺はそこまでは考え付いてねえぞ!」


「じゃろうのう、アハハハハハ、可笑しかったわよ? あなた!」


「え⁉ あなたって…………………………」


「ねえ? まさかの…………まさか、、、よね?」


「ええ、そのまさかよ! 朔耶」


「楓!…………………………お前楓か!」


「魔力で姿を変えててね! ほら、これで元通り!」



「ンガーーーーーーーーーーーーー!」


びびった、こればっかりは流石の俺も完全に顎が外れた、暫く動けなかった、放心状態とは正にこの事だろう…………


「どうしたの?あなた⁉ 私と会えたのがそんなにうれしい? ここであなたの子供も産めたし、楓は幸せよ?」


「姉さん…………健兄さん暫く動けそうも無いわよ? それよりどういう事? 私にも解る様に説明して頂戴よ‼」


「そうね、まあこのままだとこっちの子が混乱するだろうから、朔に戻るわね?」


朔に戻った楓、何が何だかもうわかんねー‼


「さて、これで良いじゃろう、朔耶!お主はそのまま妾を姉と呼ぶが良い、妾もそなたによそよそしく呼ばれるのは嫌じゃったからのう、まあイナンナが強姦されるネタがこれで増えたと言う事じゃな」



「説明をして貰えますか?上皇…………楓さん?」


「久美、お主も前の様に妾を姉と呼んでおくれ?すまなんだのう、、、こっちに来る為に妾はそなたに辛く当たってしもうた、でもあの時はそうするしか無かったのじゃ」


「私……うん、解った楓姉さん」


「では、ナーナ、帝を呼んでくるのじゃ、帝にもそろそろ真実を話す時が来たようじゃ、それと桜にも全て話すから立ち会えと言って連れて来てくれるか?」


「はい!」


そして大慌てで陛下が来た


「朔姫、楓さんだったと…………どういう事ですか?」


「まあ待つがよい、桜も次期に来るじゃろう、桜も妾と共犯者じゃからのう」


「お母様も⁉」



「そうじゃ、妾も朔姫と共犯者じゃ!」


「お母様⁉」


「お母様も健様と同じ時代から? そうなのですか?」


「ナンナ、ナーナ、慌てるでない、朔が順を追って説明してくれる」


「揃ったようじゃのう、では説明しよう! 先ず妾と桜はこの若き宇宙を産んだ根元の存在と言えば良いじゃろうな、人々は妾の事を様々な呼び方で呼ぶが、解りやすく言うならば、妾の事はタカミムスビ、桜をカミムスビと言えば良いじゃろう…………健、そろそろ復活せい! 久美、頼む」


「解ったわ!」


ゴキャ‼


「ンガ!」


「何時までも呆けておるでない! ではこの宇宙の仕組みについてはイナンナから聞いておろう? 今回は割合しよう。

ティアマトの話をしようのう、、妾と桜は多くの者達を産み育んだ。エアもベールも妾達が産んだのじゃ。妾達には元々男も女も無い、時には妾が産み、時には桜が産んだ。そしてニンガルやエア、ベール、ニンフルサグと言ったティアマト原初の者達が、また更に子を成して行った。ティアマトは栄えた、そして多くのもの達が生き死にを繰返し、宇宙を形成するに至った、そのなかには妾達と同等の存在と成った者達も出てきた」


「イナンナ達か……」


「そうじゃ、ベールにエア、達もじゃな、、、所がティアマト人達は自らの世界を業により破戒してしまったのじゃ、彼等は今度火星に居を構えた、そして火星に居住し始めたが、歴史は繰り返された、そしてこの地球でもまた同じく、その先はイナンナから聞いておるな?」


「ああ、だがイナンナはお前が自分の弟だとも言ってたぞ?」


「間違ってはおらぬ、妾はイナンナの弟としてこの世に生を成した事も有るからのう」


「それを言うなら人類皆兄弟じゃねーか!」


「まあそうじゃのう 妾達が根元じゃ、そう言う意味では皆妾達になってしまうのう……」


「俺が聞きたいのは何故お前が楓何だって事だ‼」


「お主を見つけたからスカウトしに行ったんじゃよ? それにお主を守る為と言う理由もあった。」


「結局はイナンナじゃなくて全ての黒幕はお前達か…………」


「そうじゃな、イナンナは妾の変わりに戦う決意をしてくれたのじゃ…………」


「変わりに? どういう事だよ! お前達は根元神なんだろ? なら其なりの力は持っている筈じゃねーか?」


「主人殿、妾や朔は根元故力が制限されている、宇宙の仕組みは聞いたであろう? その仕組みを支えておるのが他ならぬ我らじゃ、今ここにいる妾も朔も、只の分身体に過ぎぬ」


「ナンムの一族は殆どが宇宙を形成しているカムナ、一部の者達も造反とは言え我らと同等の存在じゃ、故にイナンナは戦う決意をしてくれたのじゃ」


「成る程…………そして計画通りに俺と別れて朔上皇としてこっちに転移した訳か…………」


「妾は態々健を向こうで手放す必要は無いと言ったんじゃよ? でも朔が健は助平な癖に自分が何かに関わると直ぐにおなごを突き放し、全て自分一人で解決したがるからと言うてのう」


「お主が向こうで久美や朔耶を手放しては計画がパーじゃからのう、一先ずお主と放れて久美と朔耶をお主に近付けた、戻ったらお主は既に3人の妻が決まったも同然じゃ、うれしいじゃろ?」


「そ、そりゃそうだ…………」


「じゃが朔、主人殿はまだまだじゃ、もっと魂を育まねば記憶を持って戻れぬぞ?」


「相当浩二に魂を流したようじゃのう……」


俺は少し小さい声で朔に耳打ちした


『朔、お前浩二が今どうなってるか知っているのか?』


『当然じゃ! 健二を産んだのは妾じゃぞ?』


「………やっぱりな……そうか、今までの事はぜーんぶ芝居か…………兄弟、悪いがこれから急遽妻との営みをする事に成った、今日はゆっくりしていってくれ、後で夕食会を楽しもう、シンラと街の見物にでも行くといい…………」


「うむ、解った」


「な!主人殿?ま、待つがよい、妾は主人殿の為を思うてじゃな?」


俺は朔と桜を両脇に抱え上げた


「皆、ここに造った俺の部屋へ集合だ!」


そして朔は足をばたつかせ抵抗している様だが、桜は大人しく俺にしがみついていた。


「朔?主人殿のなさる事じゃ、大人しくせい」


「妾はそなたの様な変態とは違うのじゃ! 健、ちょっと待つのじゃ、話せばわかる!」


「だから俺の部屋で話せばいいだろ?時間はたっぷりあるぞ? あの部屋を使うのは今日が初めてだからな・・・・考えられるありとあらゆる道具を入れたから完成までに時間がかかっちまったがな! それにあの部屋なら十分エイレーネー達も楽しめるだろう」


「朔耶、ココノ達やラフィーネ達も呼んできてくれ! 妾達だけでは死んでしまう!」


「わ!解ったは姉さん!」


「ムハーーーー!どこへ行く朔耶----!」


「え!だから呼びに・・・・」


「念話で呼べばいい!」


「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」


健はなんと覚醒状態になっていた、黒い大きな片翼の羽が生えている、そして顔中に興奮状態の血管が浮き出ており、その姿はサタンを彷彿させる姿だった・・・


部屋に入り朔と桜を触手に預ける


「さて朔・・・むふふふふふふふふ・・楓に戻って貰おうか?」


「な!・・なぜじゃ?・・・」


「久しぶりに楓とやるのもいいもんだ、むふふふふふふふ」


そうなのだ、健は久しぶりに楓と出来るという興奮状態から事前に覚醒してしまったのだ。


「べ、別に妾のままでも・・・・」


朔は察していた、ここで楓に戻ったら確実にトラン○ムする、絶対になってはいけないと・・・

だがこの朔の選択は過ちだった・・・・・何故なら



「そうか・・・仕方あるまい」


アーアーアーアー♪

アアアアアアー♪

アアアアアアー♪


ガシャン、ガシャン、ガシャン!

ヒュオーーーーーー!


何と健のキャノンの青筋が赤く光だし、その部分が割れて更に強く輝きを増す、そしてその部分から虹色の光を撒き散らす



「しもうた! N○-Dじゃ!」


「朔が黙って主人様の言うことを聴かないからじゃ! どうするのじゃ!」


そして珍しくナンナやナーナからも朔に対して苦情が来る


「朔姫! 普通に言うことを聴いていればN○-Dは発動しなかったのです! 責任を取ってください!」


「N○-Dだけはいやです! 朔姫なんとかしてください!」


それだけ健の変態N○-Dの後遺症が皆に残っていたのだ


「わぁぁぁぁぁ解ったわい! ほら!これでいいんでしょ! って・・・・・・ちょっと!ちょっと!健! ぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


楓はとても言葉では言い表せない変態行為を繰り返しされ、絶頂を迎えた、この後妻達も全員集まり、エイレーネーや小さい楓もN○-Dの餌食になった。

そしてディケーは、初めてをNT-Dで迎えるという不幸にさいなまれてしまう・・・当然目が覚めた後健はディケーに泣きながら、久美から貸し与えられた棍棒で追い回されたのは言うまでもない、その時はエイレーネーとテイアーも加勢した様だ。

小さい楓からは当然ロボコンパンチの洗礼を受けたのは言うまでもない・・・・が痛くない。

結局N○ーD発動を喜んだのは年期の入った変態であるジャーリア達と遊撃隊のみである。




「朔の機嫌は直ったか?」


「まだ部屋でむくれていますよ!」


「そうか・・・ちょっとやりすぎたな・・・陛下、それで夕食会の仕度は?」


「あと半時で準備が整うと報告を受けましたよ?」


「仕方ない・・・それまでに機嫌を直してもらおう・・・」


そして俺は朔の部屋へ向かう


「朔! 入るぞ!」


ビュン! ガシャン!

植木鉢が飛んできた・・・


「あぶね! おい!あんなもん当たったらいてーじゃねー・・んな!」


ビュン!ビュン!ビュン!

ガシャン、ガシャン!


「朔! 俺が悪かった! てか今は楓か・・・楓! すまん! 頼むからとりあえず大人しくしてくれ!」


「何が大人しくしてくれよ! 人の話全く聴かないであんな真似しといて、、、どの口が言・う・の・か・し・ら・ね!」


俺は楓に口を両人指し指で強引に引き伸ばされた


「わひゃっは、ほへはふぁるふぁっは!ふはん」

解った、俺が悪かった、すまん・・・と言っている


そして膝蹴りをどかどか腹に入れられながらとりあえず耐えていた・・・


「はーーー・・・まあいいわ! ここは日本じゃなくてムーなんだし・・・これも私の役目だから、許してあげるわよ」


「でも一つわからねえんだけどよ? お前は何故あの時俺とあんな別れ方したんだ? 久美とも普通に接していたのに、、、突然もう我慢できねーとか・・・俺はマジで意味わからなかったぞ?」


「あれは・・・本当にごめんなさい。あなたと久美を守りたかったの、あの時あいつらがあなたの事を探り当てたのが解ったのよ。あなたの力はあの時普通の人間と変わりなかったの、マイ○ルとして戦ったあなたはルチーナ達を守る為にハデスとゼウスを引き受け、倒されたふりをしながら強引な転移をして現代に戻ったのよ? そして彼らは現代に巣くっている仲間のレプテリアンにあなたの捜索をさせたの、イナンナから情報を受けた私はすぐに戻ってきたあなたを家に連れ帰り保護したの」


「俺がマイケルだった時はあの時だったのか!」


「そうよ、そして記憶の混濁したあなたを奴等はすぐに探し当てたの、久美とあなたを守りながらあいつらと戦うのは流石にむりだったの、だから私はいつものあなたと同じ行動を取る事にしたのよ・・・・

本当にごめんなさい、私あなたの妻失格よね・・・朔の時はあなたに一人で戦うなとか言っておいて・・・私がこれだもの・・ごめんなさい・・」


「ばかやろう! 泣くな! お前は今でも俺の女だ! あやまるのは俺の方だ・・・

すまねえな、俺が情けねえばっかりに、お前に辛い思いをさせちまった・・・俺を許してくれるか?楓」


「健!」


楓は俺に飛びついてしばらく泣いていた、、、また俺は愛する女を泣かせてしまった、、、だめな男だ・・俺は・・




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