第90話 聖地

三つの宗教の聖地……神様は同じなのにその受け取り方で争っている

所ですね……

ちょっと理解できませんが実際争いが絶えません。

不思議ですね、でも仕組まれている事だとしたら?ちょっと勘ぐりたくなる場所です

本文

一頻り説明後、俺は陛下達に大激怒され、平身低頭して平謝りの連続だった。

今回は帰って同じことを妻達全員にする事で何とか許して貰い、今後もし正妻を蔑ろにするような事をおかしたら外出禁止令までだされる事になった。

陛下は完全に良かれと思って勘違いをしている…………

この時代の第一夫人は主人の次に家での権威があり、夫以外の家族は第一夫人の言うことには従わなければ成らない。

陛下は責任感が強い、正妻が蔑ろにされる事は絶対的に有っては成らない事で、自分が他の妻の地位を確立しなければと常に考えている様だった。他からすれば余計な事をと思われている事には全く気付いて居ない……天然だった……


とばっちりを食らった久美は自分が超変態行為をされなければ成らなくなった事に切れ、俺は久美に裏に連れて行かれ腹いせにボコボコにされた…………

恐らくはアッシリアに付いたら久美から朔に話が伝わり朔からもボコボコにされるだろう。

マルティアの優しさが心に染みる、あいつは何だかんだ言いながらも全てを笑顔で受け入れてくれる……グスン……

だが何故久美はここまで暴力女に成った……誰の影響だ!


(自分を完全に棚上げする健)



その後俺達は移動する事になり、居残り組以外の全員が一度砦前の広場に集まった。

これから俺が演説しようと言うときに



『うぉ!目茶苦茶良い女がいっぱいいるじゃねーか!』


『マジか!うぉ!本当だ、たまんねーぜ、おっぱいちゃーん』



キャー!

何よこのスライムは!


変態スライムの群れです!


「なんだなんだ⁉」


「変態スライムの群れです!」


「何ぞ?それ⁉てかこの腐れスライム!俺の女に気安く触れてんじゃねー!」


「ダメーー!殺さないで‼皆お願い、殺さないで」


「はあ?魔物だろ?」


「久美…………タケルの事まだ覚えて……」


「タケル?俺の名前じゃねーか」


「久美が飼っていた変態スライムの名前何です」


「お前、確かに俺はエロいがここまで露骨に…………俺に似ているな………………」


気付くと久美は変態スライムを抱き抱えて泣いていた…………

そうか…………一人じゃ無かったのか…………

そいつが居たからお前……


「久美には何となく解っていた様なんです、あのスライムを造ったのが健様なんだと……」


「んな!あれ俺が造ったのかよ……」


「飼主の行動や言動を真似る性質が有るスライム何ですよ!」



「……………………そうか」



10匹程の群れは一頻り隊員達や久美のあちらこちらを触り捲り、何度か射精して去って行った。

そして久美が生まれたてのチビ変態を持ち上げている


『いい女じゃねーか‼』

唇を造り出しムチューとキスしてくる変態を抱き締める久美、すかさず変態スライムは胸をもみだすがあまり気にしていない様だった。


「タケル…………この子タケルにするわ」



「おい!人の名前…………まあ良いか…………」


嬉しそうに涙を流している久美の顔を見ていたらどうでもよくなった……


「メタル化?それで前のそれは陛下のパンツ食ってメタル化したのか⁉」



「露骨に言わないで下さい……」


久しぶりにワインレッドに成っている陛下……天使すぎ……


「てか俺にもそのパンツくれ!タップリと染み付きのやつ!」


『俺にもくれ!』


「テメーは黙ってろこの変態!」


『テメーこそ黙りやがれこのくそ変態!』


「何をこの野郎がーーー!」


「止めなさい馬鹿!タケルは兄さんの言動を真似してるだけだって言ったでしょ!」


『つっハーーーー怒られてやがるぜバーーーカがーーーー!ウワッハッハ‼』


「フンガーーーーーームカツク野郎だぜこのエロスラ!」


ゴキャ!

「だから自分の鏡なのよ!少しはタケル見て反省しなさい!」


『ざまぁ!殴られてやがる!』


中指を作り出し掲げる変態


「フゴォォォォォ!」


すかさず久美の足を舐めだす変態


「あんたもいい加減にしなさい!」


ビタ!



「テメーだって殴られてンじゃねえーか、ファーーーーーック!」



「久美の予想と言うより生き写しですねお姉さま…………」


「…………ええ……健様と供に長い時を過ごし、変態スライムを見れば思い浮かぶ顔は健様だけに誰でも成りますね」


ゴチャゴチャと言い合っているうちに俺達はアッカドの城へとたどり着いた。

朔と合流した俺達は食事を取りながら話し合う、勿論この後のイナンナとの面会に向けて。



「でも私てっきりエルサレムはアトランティスにあると思ってた」


「確かにそう錯覚するだろうな、だがグーグルアース何かをよく見れば解る、何処が放れて何処がくっついたかがな、例えば死海、この時代にはない!」



「どういう事?」



「あれが何故あそこまで塩分濃度が高いか解るか?」



「ん~、気温の問題かな?」



「違う、高低さの問題だ、死海は海面より400mも低い位置にある、海水の行き場が無いからあそこに溜まるんだ、そして気温が高いので海水が乾上がって行く、その絶妙なバランスで塩分濃度が高いんだ」



「詰りどういう事ですか?」


「海面より低い場所が何故出来る?普通に考えてそんな場所隕石でも落ちて来ねーと出来ねーぞ?簡単に言うと土地そのものが引っ張られたんだよ!俺達の時代にはそんな場所がいくつも有るんだ。

山脈は土地がぶつかり合って出来た物、そして0m以下の場所や海溝は亀裂の入った場所、そんな感じで地球全体を見れば何処が引っ付いた場所で、何処が放れた場所かがなんとなく解る」


「それでレムリアから放れたインドでヒマラヤね……ねえ、ノアの方舟って何なの?洪水じゃ無いよね?」


「この後の大天変地異じゃな……」


「その辺りは俺よりイナンナに聞けばいい、とりあえずエルサレムへ行く段取りだ!」


大体の大筋が決まった、エルサレムに行くのは俺、陛下、ナーナ、ルチル、久美、ラフィーネ、リーア、アンナの8人、一応ワルキューレ隊の各部隊300を連れて行く事になった。

シンラには兵2万を連れて残党狩りをその間させながら、陛下はいないが人足集めをさせておく。

ブローマなら充分敵に恐怖を与えられる、同時に朔にはピラミッドの補強工事の監督を頼んでおいた。

会議が終わり、就寝前俺は外で星を眺めていた。

タキが俺の所に来る


「星を見るのがお好きなのですか?」


「そうだな、好きだ。だが今までの好きと最近の好きは少し違うな」


「どの様に?」


「今まで俺はあの星の瞬きが何光年も先で今光っているあの星がとてつもなく前に光った物が見えていると教えられて来た」


「何光年と言う意味がちょっと……」


「光の届く速さで1年が1光年だ、この地球は丸い、光の速さは一瞬でこの地球を約7周と半分する」


「…………とにかく人知の及ぶ速さでは無い、と言うことですね?」


「そうだ、だが今はその考えが間違っているのかもしれないと思って見ている、いや……間違っているな……多分」


「どの様に間違っているのですか?」


「そうだな……今見ているあの大空は、映されている物だな」


「え?…………うつし世……違いますね……うつし空?」


「宇宙空間、と言う。そうだ、うつし宇宙だな」


「誰に映されている物なのですか?」



「この世界に住む全ての人に、それだけじゃない、過去、未来、そこにいる全ての人にさ」



「哲学……では無いですよね?」



「ああ、俺はこの世界に来た時に、向こうの年齢で行くと17才位何だよ、所が久美や朔耶は10才位に戻ってる……恐らくは前回前々回のが加味されてそうなったんだろう。前回この世界に来た時に俺がいた期間は200年位、前々回は300年位、合わせると俺は550年位生きてる事になる」



「私達より生きていらっしゃるんですね……」



「最も記憶が無いけどな、だがその大半の年数がが世界の理の探究に費やされているんだ、そこで出した解答って事だ」


翌日出発した俺達は、エルサレム付近の情報収集に出していた鴉と道中の小さな町で落ち合っていた。


「カナンと言う小さな町がございました。迷いの森と言われる森が付近に有りますが、恐らくはその場所で間違いありません。実際入ってみましたが、著しく方向感覚を狂わされました。

危険性が高いので何かしらの対策が必要とおもわれます。中では念話も通じません」


「解った、幻覚や幻聴と言った様な物は?」



「そう言った物は有りませんでしたがとにかく先が見えない事と、意図的に激しく高低さを付けている様に思えます、後魔物がとにかく多いです」



「成る程、無理の無い程度に引き続き調査をしてくれ、他に少数ではなく複数で調査しろ!危険すぎる、俺付きであるお前たちも可愛い俺の女だ!命を落とすような事は最大の不忠だと思って行動しろよ?」



「主人の為に命を落とすのが忠義だと教わりました……まるで逆の事を申される……どうすれば良いのでしょうか?」


「俺の側にいる間は俺の方針に従え!」



「解りました、閣下の方針に従います」



「それでいい、それとたまに履いてるパンツくんね?」



「え⁉………………か、、替えを用意した時に……」


「約束したかんな?約束は破っちゃ駄目なんだぞ⁉」


「つ、、次の定時連絡の時に……お持ち致します……」


「おーけーい、パンスト付きで頼むぜ‼これを持っていけ、替えの下着代だ!」


「多すぎます!」


「誰も一枚とは言っていない」



「3日履いたら次のやつだ!」



「出来ましたら今の季節は暑いので、せめて2日にして頂けると……」



「駄目だ!3日と言う日にちが絶妙な香りをパンティに付けるのだ!ここは譲れん、それに小水をした後は出来るだけ甘めに拭き取る事を忘れるな!場合によっては拭かないでそのまま履く事も必要だ!染み付きこそ神衣と言えるのだ」



「わ、、、解りました……」


鴉の女性は思った

『匂を嗅がれるのか…………しかも染みまで……』



俺は鴉の女性へ使用済み下着購入の確約を取った、前払いである。

これで戦場でも定期的にパンティが手にはいる。

ジャーリア達には何故か断られてしまったからな……

残念な事に彼女達には名前が無い、身の安全の為にだから仕方が無いが、パンティに名前を書けないのが残念だ。



ジャーリア達に断られた理由を説明しよう

健が名前を書くからだ……

誰の下着か他の女性に直ぐバレる、こんな事も解らない馬鹿な健であった……



ブルセラショップから出てきた俺は宿えと戻った。


「ルチル、ちょっと聞かせてくれ!」



「はい、何でしょうか?」



「前にイナンナの元へ俺が行った時にお前はついて行ったか?」



「居場所が方向感覚や平行感覚を狂わせられる……ですね?」



「と言う事は行ったんだな?マイ○ルから口止されていなければ教えてくれ、磁場が非常に強い場所か?」



「特に口止されてはいません、健様がその場に行けば直ぐ解りますから!仰有る通りです。以前の健様は磁場が強すぎて感覚が激しく狂わされると言われ、私の神道魔法で遮断しながら行きました。ただ魔物がとても多くジャネット様と健様は闘いっぱなしでした」


「ラフィーネとリーア、久美は俺と戦闘要員だな!陛下とナーナはルチルの魔力補助を頼むぜ」



「解りました!」



「じゃぁ今日は早く寝た方が良さそうね‼」


そうして明日に備え就寝した



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