第69話 陥落

丘下にいる敵は阿鼻羅漢状態だった。

ライトの魔法により再び光を蓄えた夜光塗料が光出す、ライトの魔法を消して退却する、また目印を付けられ投網を投げられる、ライトの魔法を点けるの繰返しだった。


「よし!久美、指揮は任せる、状況を見て捕縛に移ってくれ!麻酔矢は俺達に構わずどんどん射て!俺達にはどうせ効かない」


「解ったわ!気をつけてね」


「大丈夫だ!今回のやつは前のよりも強力だしな!マッ○ュ、オ○テガ!行くぞ、紫綬仙衣は着てるか?」


「大丈夫だ兄貴」

「着てます、総帥!」


「行くぞ!」


今回の紫綬仙衣は闇夜に紛れる様に黒く染められていた


「ライトの魔法を点けろ!」


俺達は正に黒い三○星となって出撃した。頭の位置に、調度モノアイが如くライトの魔法が光る


「木だろうが岩だろうがぶち抜いて行け!」


そう、紫綬仙衣はこの為に必要なのだ、最高速まで風化輪を使うと早すぎてコントロール出来ないのだ……


だが紫綬仙衣は一切の攻撃を無効化する、そして逃げる敵を


「ブローマ!2プラトンだ!」


「おーけい……でいいんだよな?兄貴」


「そうだ!」



「おーけい兄貴!」



そして前方でブローマが岩にぶつかり砕いてターンしてくる、焦る敵


「化け物だ!」


「行くぜーーーーー!アックスボンバー!」


ブローマがアックスボンバーで敵を吹っ飛ばす、そして飛ばされた敵を俺が


「ウエスタンラリアットーーーーー!」


更に後ろから追い討ちをかける、敵軍は恐怖状態に陥っており、更には闇夜に浮かぶ顔3つと腕6本……何とか逃げ帰れた敵は後生にこう伝えたと言う……

アスラ三面六臂拳

怒りの面……シャチーにストンピングでボコボコに腫れ上がったブローマの顔


冷徹の面……久美に怒られる事を恐怖して凍りついてるシンラの顔


笑いの面……女将を探して不気味な変態笑いをする俺の顔


ここに歴史が動いた!阿修羅三面六臂は俺達黒い三○星の顔と成ったのであった


「よし!半死だ、シンラ、ザルに放り込んでおけ」


「本当にザルでいいんですか?途中で死んだら久美大将にまた怒られますよ?」



「それはそいつの運命なんだ、気にしてはいかん」


全く意味不明の健だった。


その後何人かの男を2プラトンで仕留めた時


「は!総帥!クッコロ族です、クッコロ族を発見!」


「マッ○ュ、オ○テガ!ジェッ○ストリームアタックだ!」


シンラが放つ閃光、同時に俺の興奮状態に陥った顔だけを写し出す、さながらそれは変態顔した生首の様にクッコロ族には見えた


「ひぃぃぃぃぃぃ!」


「よし!クッコロ族は俺達の迫力に恐れをなしている、今だ!ブローマ、剥け」


ブローマの火栓槍がクッコロ族の鎧と服を切り裂き全裸に剥く……

そして俺が拐う……


「ん?こいつ失禁してるな、余程俺達の迫力にビビったのか」


違う……クッコロ族は高速移動をして木々にそのまま突っ込んで行く馬鹿どもに恐怖を感じているのだ……



何度かそんな事を繰返し、辺りが明るくなって来たので俺達は陣に戻った……陣はてんやわんや状態になっていた


「なんだ?どうしたんだ?」


そして俺の腹にパンチが突き刺さる


「ガホ!うぉぉぉぉっぉ……何すんだ久美!」


「これ何?」


久美が指差す方向を見ると……ボロ雑巾の様になって唸っている男達が大量に転がっていた……


一応息が有るのでアンナが戻しながらも回復魔法をかけていた……


この戦で取った捕虜は6000にも及んだ、内敵将約200、正規兵約1500、農民等臨時兵約2000、他は全て戦闘奴隷だった。

ここで俺達は約2300もの戦闘奴隷を確保した事になる。


「閣下、首都が別働隊により陥落されました!」


「そうか!なら俺達も直ぐに向かうと伝えてくれ!それとできる限り穏便に輜重を確保しとく様に伝えてくれ、街の者には手は出させるな、今後ラ.ムーの重要な拠点となる街だからな、貴族や正規兵の一族は好きにしていい、俺の分も残しとけと伝えろよ!」


この世界では敗北は即ち勝者の奴隷となる事を意味する、ましてや今回の様な過去の裏切による敗北は一族郎党引き回しの上火炙り等の極刑が摘要される。

また略奪等も普通に行われていた、一応ラ.ムーでは平民への略奪行為は禁止されていたが、他国では平民への略奪は通常である。

また正規兵は全て捕虜にした者の所有物となる。

これはこの世界での常識であり俺も代えるつもりは無い!

嫌なら戦かわなきゃいいし、兵隊にもならなきゃいい。

人の命を奪うなら、それなりの覚悟をもって奪わなければならない。

自分も奪われる覚悟、奪われる物は命だけでは無い、全てだ!戦争する覚悟も一緒だ、戦争をして相手の物を奪うなら奪われる覚悟も必要なんだ、そこに意義を唱えるのは偽善でしかない。

戦争とは無慈悲な物だ、また無慈悲でなければならない、奇麗事を並べ立て戦争をすれば戦争など無くならない。

現代の戦争が如何におかしな物か解るだろう。戦争に一切の正義など無い、殺るか殺られるかの殺し合いでしかない。

起こした者は徹底的に、二度と馬鹿な真似を起こす気が起きないよう徹底して奪わなければならない。


そして俺達はガイア首都へ入った、そこはラ.ムーの都市に匹敵する程の大きな街だった。



「お姉さま、お待ちしておりました、道中激しい戦闘があったようで心配しておりました」


「ナーナ、心配には及びませんよ!全て健様の策通りに事が運びましたゆえ」


「聞いております、健様、お姉さまを無事ガイアまで連れてきてくださりありがとうございました。このガイアの地は西へと繋がる街道への拠点となる要所、取り返せた事はラ.ムーに取って本当に喜ばしい事です」


「なら褒美として陛下とナーナの今穿いてるパンツとパンストをもらおうかな」



「そのような物……もう既に私達は健様の物じゃないですか!」


ナーナが顔面を真赤にして口を尖らせる

……可愛い……


「陛下とナーナはゆっくりしていてくれ!久美とマルティアもな、ハサン先生!こちらに寝返る奴らの洗いだしは終わってるか?」


「一覧にして用意してあります、こちらへどうぞ」


「大分いるな?王族まで居るのか……」


「極刑を回避したい者達の悪足掻きでしょう、一部そうでない者もいるようですが……」


「そうでない者?なんの理由で?」


「閣下が捕らえた女将の中に複数の王族の奥方や姫君が混ざっておりました。その……高速移動中の激しい性行為に病み付きになり、ワルキューレ隊への所属と、閣下の性奴隷への要望を強く希望しております」


アクロバティックなピーが新たな感覚へと誘ったらしい……まあそう言う事なら俺が更なる高みへと登らせてやろう。



「閣下、逢って頂きたい者達がおります」


「誰だ?」


「このガイアに住んでいたジャーリアとレムリアから肉壁用として連れて来られたジャーリア達です」


「残っていたのか!反乱軍の中心地だ、諦めてたのに!直ぐに逢いたい、どのくらいいる?」


「閣下の申される通り、ガイアのジャーリア達は20人と残っておりませんが、レムリアから連れて来られたジャーリアが80人程おりました、こちらへ」


そして俺はハサン先生から話をきき、怒りを抑えるのに必死だった、ガイア処かこの九州で残るジャーリアはここに居るだけだと言う、詰りそれだけ虐殺された訳だ。

そしてラ.ムーと戦う必用に迫られジャーリアをレムリアから連れてきた、勝手な話だ、そしてジャーリア達が待つ部屋へ


「創造主様!」


ルチルタイプのジャーリアが直ぐに俺だと気付く

皆一斉に俺の方へ振り向く


「ああ、悪かったな……待たせちまって……」



「創造主様ーーー!」



皆が一斉に俺の方へよって来た、数人の頭を撫でていた時に、俺は気付いてしまった


「おお!おぉぉぉぉぉ!おぉぉぉぉぉ!…………」


ジャーリア達が俺の唸り声に固まっている



「なんと!なんと言う事だ!超乳の元祖クッコロ族に、超乳ブラックおっぱいちゃんではないかーー!」


ジャーリア達は忘れていた、健に逢えると言う事で、ジャーリア達はハサンへ頼んでおめかしをしてしまっていたのだ。

当然金髪のジャーリアはかつての様に巻き毛ドリルにし、黒人のジャーリアは薄ら覚えのロン毛ストレートの胸元が大きく開いた超乳をこれでもかと強調する服へと着替えていた。


そして健は…………

「フ……フフ……」


「そ……創造主……様?」


健の変貌に金髪と黒人のジャーリア達が後ずさる


「フフ……フハハハハハハハハハ!俺も逢いたかったぞーーーーーーー!」


キャー!


「だから余り度が過ぎるおめかしは良くないって言ったじゃない!」


「そんな事言ったって……キャー!創造主様、もっとロマンチックな再開を」


「ロマンチックだよよよよよよよよん」


キャー!

ジャンピングエアー平泳ぎの連発でジャーリア達を悉く食い散らかす健、一部精神崩壊した健は幼女にも容赦しない外道っぷりであった、ジャーリア達が健による猛烈な強姦を一頻り食らっている途中……


巨大な蠅叩きがジャンピングエアー平泳ぎ中の健を襲う


バン!!ビチャ!!


潰れた蠅の様な格好で壁に貼り付く健


「たくこの節操無しが!貴女達もう大丈夫…………誰か来て!」


「は!」


「この子達救護班の所へ連れて行ってあげてくれる?」


既に遅かったようだ……



新たなるワルキューレ隊員が増強された、その中にはニュータイプの女将も混じっていた、股関節への強烈な俺のヘッドバッドが最高な快感へと変わったらしい……

今回増えた隊員は230名、その内60名が新たなるジャーリア達、95名が特種性癖を持つ隊員達である、残りはガイアの戦闘奴隷希望者だ。

特殊性癖を持った隊員達へ俺が念のため面接をしたところ、鞭や棒を持ち、激しい動機息切れをしながら俺に迫って来た。

そして鞭や棒を俺に渡し、自ら服を脱ぎ出す始末。王侯貴族の夫人や令嬢で、将として戦場に出る程の者達なので、戦闘技術や魔法等は、かなりの適正があった。

中でも俺がキ○肉ドライバスターを仕掛けたニュータイプは国王第二夫人で、アスタリア夫人と言うかつては勇名を轟かせたガイア切っての戦女神であったが…………今では俺に棒で股間を打ち付けろと催促をしてくる始末…………

結局採用はした物の、この隊員達は、特殊な性癖をもつ隊員達なので、一般の隊員とは一緒に出来なくなった。

よってこの隊はワルキューレ隊、特別遊撃部隊として俺からの特種任務を与えて行動を別にする特種部隊となった。

一応アスタリアを隊長に任命したが……

成功報酬は他の隊員とは別に、特種性行報酬を与えなければ成らない。

その特種性行報酬を得る為にこの後鬼神の様な働きを見せる事になる。


後にハサン先生が設立する、とある同好会に俺専用のドールとして使用される者達となるが、それは後の話。

勿論ハサン専用ドールはセリナである。


その後、俺は妻達をたっぷりと念入りに可愛がった後、4日後には天孫降臨の地へと出発した。

俺は妻達とワルキューレ隊のみを連れて出発する事にした。

天孫降臨の地は、ガイアから南に下る道筋にあるが、3つ程他国を経由しなければならない。

地図で見ると恐らくガイアとは北九州の事だ、福岡辺りが首都となる。

簡単な説明だが通常ルートで行くと、天孫降臨の地へは現代世界で言う四国松山→広島→山口→福岡→佐賀→熊本となる。当然現代と違い、四国も本州も九州も繋がってはいるが、それはあくまでも今の離島が海面が下がって離島ではなく繋がっていると言うだけの話。

今回別働隊が通ったルートがこれに当たる、俺達本隊が通ったルートは愛媛→佐田岬→大分→福岡となる。

このルートは山岳地帯を抜けて行く為当然道が整備されていなく、普通大軍を率いて通る事はまず無い。

だからこそ今回の作戦になったのだ。


ガイアから天孫降臨の地へ行くルートは、途中佐賀→熊本と2つの国を経由する。

現代の呼名だが……

この2つの小国は勿論恭順を示した、ガイアが落とされたからだ。

勿論俺達はそんな物信用しない、よってナーナが示した降伏の条件は

1国王家族の内、子供を全て人質として差し出す事

2国王妻の内一番~10番迄の夫人を俺の性奴隷として差し出す事

3国家資産の半分をシオンへの賠償金として差し出す事

4目付約としてシオンの高司祭を新に建造した城に住まわす事

5その城の建築費用は全て持つ事

6ラ.ムーの属国となり、朝貢する事。

7朝貢内容は5年に1度、男奴隷20人、女奴隷100人女奴隷は王侯貴族から差し出す事。金銀銅の鉱物資源25万貫、約1トンに近い重さだ


これでは最早戦など出来ない、男奴隷をこの世界で5年に一度20人も取られるのだ。

国としての存続も怪しくなるだろう……


以上の事が降伏の条件となり、一つでも飲めない物が有れば、即座に攻め滅ぼす事になる。

これが条件となったが2国の国王は了承した。


よって俺達は念のためヴァルキュリア隊を連れて天孫降臨の地へと経った。

だが降伏調印は俺達は行わない……

降伏条件の貢物と1回目の朝貢物を持って、降伏国の国王が直接ガイアへ出向いてハサン先生と行う。





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