第65話 シンラ
天楼閣内居住施設にある俺の部屋
俺は浩二を朔に上手いこと言って、俺の部屋に連れてきた、手帳とボールペンを浩二に渡す
「どうした?浩二」
『たけちゃん、聞いたかい?天空人の事』
「ああ、聞いた、アトランティスにまで出たとはな……」
『奴等がたけちゃんの存在に気付いたんだ』
「どっちだ?地底のほうか?」
『両方だね、だから天空人が現れた、地底の方は天空人を召還出来ない』
「おいおいマジか……なら俺も奴等に召還されたって事になるぞ?」
『そうだけど違うんだ、今はここまでしか言えない、急ぐ必要が出来た、直ぐに天孫降臨の地へ』
「解った、俺もそう思って軍義の召集をかけたんだ」
『まだ完全な力を両方の天空人は持っていない筈だ、ハサンの息子のシンラを連れて行ってくれ、俺の分御霊が有るんだ、俺の記憶は持たないけど力は備わっている』
「マジか……そんな事いつ出来る様になったんだよ!」
『天孫降臨の地へ行けば解るよ、ここと本州はこの時代では分断されていない、九州もだよ、なら何処から攻めれば良いかたけちゃんなら解るよね?』
「当然だ!俺を誰だと思ってんだ?そこまでの情報が有れば楽勝だぜ!」
『シンラを連れて行くんだよ、必ず役に立つ』
「お前が付いてるなら百人力だ!後は任せろ!」
浩二はサムズアップして見せたが、赤子のサムズアップは正直不気味だった
浩二の力と言っても何もフォルムが使える訳では無い、体はこの世界の人間だから当然だ。
だが浩二の力とは武力では無い、俺がこの世で最も敵に廻したくない者、それは浩二だ
俺は直ぐにハサン先生の屋敷へ使いを出した、シンラを召集する為だ、軍義にも顔を出すように伝言しておいた
軍義
「皆も聞いたと思うが、アトランティスとレムリアに天空人が現れた、俺の予想だとこれは俺と久美に対する何らかの働きがあり、現れたと思う、よって、突然で悪いが明後日出陣する事にした。相手国は、ここだ!」
「ガイアを一気に攻略するのか!総帥この国は手強いですよ?」
「だろうな、だから選んだ、ここを落とせば周辺国は一斉に寝返るだろ?マルティア、俺達の今回出陣する最終目的地はここ、天孫降臨の地奪還に有る」
高司祭達が一斉にどよめきだし、遂に天孫降臨の地を取り戻せるのか!長年の夢であったあの地をラ.ムーへ再びなど囁いている。
そこへ
「閣下、発言を許可頂けますでしょうか!」
桜姫が割り込み
「閣下の説明中じゃ、控えるがよい、ハサン司祭」
「ああ桜、構わないよハサン司祭、なんだい?」
ハサンが地図の前に来る
「は!今回の閣下の策、まことに見事、天孫降臨の地を現在簒奪している不届きな高千穂国なる逆賊国を攻めれば、ガイア及びその周辺国が攻めて来るだろうと懸案され、今までかの重要な地を取り戻すに二の足を踏んで参りました。そこで今回の策を完全な物とする為に、閣下の本隊がここから進軍、そして別の陽動隊が此方から進軍すれば閣下の本隊は一気にガイア本国への最短路で攻め込めます。そしてこの陽動隊を我が一族に是非お命じ頂きたく!裏の裏をかけると思います」
「スゲーな、実はこの最短ルートは俺も考えたんだけど、いかんせん地図がどうしようも無くてさ、何処から進軍していけば良いか解らなかったんだよ!何か情報が有るのか?」
「我が一族はかつての右大臣であったジャネットコンストラクション様の末裔、当事の大逆の屠、マイ○ルジャクソンと供に反乱者を沈めた時の記録が全て残されております。その記録は代々必ず一族の物全てが記憶する事を家訓としております。よって今回閣下が召集下されたここに控えるシンラもその全てを記憶しております。
きっと天孫降臨の地まで帝を安全な進路でご案内出来るでしょう。私はそれを閣下がご存知でシンラの様な若輩を召集下されたと思ったのですが……違いましたか?」
「いや、多少それも考えての事なんだが、ここまでとはね……」
「あの言い方は嘘ね!」
「うるさいよ?久美!」
その後会議は順調に進みハサン司祭が出した案で実効が決定、浩二の言ったシンラを連れて行けと言う理由がここに合ったのかと感心した所に
「閣下!ハサンが息子、シンラにございます、この度は自分の様な若輩を直々に召集下さり誠に恐悦至極にございます‼」
「おおシンラ、期待してるぞ!俺と歳も殆ど変わらないんだ、仲良くやってこうぜ!」
「有りがたき幸せ、して閣下!誠に恐縮でございますが、合って頂きたい者がおるのですが?」
「良いけど誰だ?」
「はい、実は……自分の親類なのですが、かのりくぎの元妻なのです。」
「りくぎの妻?おいおいまさか俺に意趣返し企んでねーか?」
「決してその様な事は!その物は父ハサンの姉でございまして、セリナ母上ともご昵懇の間柄なのです。私はその孫に当たるメイラとも仲がよく、妹の様に可愛がっておりました。
此度メイラは私に母ラスティ、父の姉であるフェリアと3人で閣下に対し、りくぎのした罪の償いをしたいと申してきました。所が私が話しても父上はそれを一笑に伏してまるで取り合いません……
是非フェリア叔母上に会うだけでもいいので合って頂けませんでしょうか?りくぎの親族は全て奴隷落ちしたのでこの天楼閣内には入れません。
よってシオン郊外のワルキューレ隊詰め所辺りが閣下も安全に御会い出来るかと思います。いかがでしょうか?」
そこに久美が現れた
「良いわ!私も一緒に行くから逢ってあげなさいよ?」
「久美閣下!有りがたき幸せ」
「まあ良いか、んじゃ明日正午一番で、でも俺に罪ほろぼしされてもしょうがない事なんだがな?するならジャーリアにするべきで……」
「自分もそれは伝えたのですが、ジャーリア達は今その多くがワルキューレ隊に所属しております、それを束ねる閣下に対し出来ることを!と申されまして」
「言い分は間違いじゃないわね!」
「では早速伝えに参ります、ごめん!」
「どういう風の吹き回しだ?久美……」
「あのシンラって子、何か他人とは思えないのよ……全くの他人何だけどね、健二と接している様な感覚なのよね、自分でも不思議なのよ……」
こいつの鋭さにはちょっとビビルな……
そして翌日ワルキューレ隊詰所にボロを纏った美しい女性が地面に這いつくばって俺を迎えた
「お初にお目にかかります、私は大罪人元りくぎの妻、フェリアにございます。この度は私の様な者の願いをお聞き届け下さり、誠に恐悦至極に存じます。」
「面を上げて、フェリア」
スゲー美人だな……
「それでフェリア、俺に罪ほろぼしって言うが、具体的にお前はどうしたいんだ?」
「はい、私は大罪人の妻、そして娘や孫も大罪人の一族です。その罪は必ずや償うのが筋でございます。
他の妻達や一族の者は、奴隷落ちまでしたのだから充分と言うものが大半です。ですが私はこれでも誇り高きコンストラクション様の末裔にございます、娘も孫もりくぎの血が混じったとは言え、コンストラクション様の末裔である事に変わりございません。
今ラ.ムーは閣下率いるりくぎが虐殺したジャーリア達が、ワルキューレ隊として既に反乱軍を鎮圧、更に奪われたムーの地を取り戻すに懸命になっております。このような大事たる時に奴隷落ちし、お国の為に何も出来ないこの身の怨めしさ、口惜しさ、そして誇り高きコンストラクション様の名を汚してしまったこの身…………
せめて何かにお役にたてないかと考え、思い付いたのが閣下の性奴隷としてご奉仕させて頂く事にございます。聞くところによると閣下のお国では、私の様な熟年の女人に摩可不思議な性行為をすることが流行しているとか、閣下も大変好んでいらっしゃると……」
「元気デスカーーーーーーーーーーーー!グフォ!」
久美に鳩尾を殴られた、声が出ない……
久美を連れて来たのは完全なミスだ、セリナの野郎!何処までも俺をコケにしやがってーーーーー!
「ちょっと黙ってなさい!今の話しもう少し詳しく聞かせてくれる?貴女の望みは私が叶えてあげる、この人貴女の様な人に目がないから貴女の望みは叶うわ!
他の妻達や側妻には私が説得するから大丈夫よ!」
「誠にございますか?久美閣下、娘や孫も!」
「ええ、保障するわ!だからさっきの話しいい?」
「はい!私は閣下の性奴隷としてお仕えしようと娘や孫と話していたのですが、奴隷に落ちた身ではこのシオン郊外から中に立ち入る事は許されません。そんな時にたまたま孫と昵懇にして頂いていた此方のシンラ様が孫に逢いに来て下さったようで、孫が私達の望みをシンラ様に相談したんです。それでセリナ夫人と面談する機会を与えられご相談した所、セリナ様は以前閣下から天空人様の世界は熟女ブームと言って、熟年の女人に口では言い表せない程の恥ずかしい行為をするのが流行っていると、また閣下自らもその行為を行う事を大変好んでいらっしゃるとお聴き致しました。
セリナ夫人は動く絵を閣下に見せて頂いて、更に閣下はその動く絵をハサン司祭様にお渡しされたので、私はセリナ夫人を通しそれを拝見させて頂く事が出来ましてた。
その絵は恐怖すら覚える程の恥ずかしい物だったのですが、大罪人である私達が背負うにこれ程の物はないと確信し、娘と孫にもその絵を見せて全員で閣下にお喜び頂けるならと意を決してセリナ夫人におとりなしをお願いした次第でございます。
セリナ夫人は私達の望みを叶えるべく、その小道具まで一通り揃えて下さいました。
セリナ夫人の温情に答える為にも、どうか久美様、閣下、よしなに…………
ご飼育頂けますれば閣下のお好きな身支度をしてご登城させて頂きます」
必死に懇願するフェリア……俺は今迄で最大の危機に瀕している、とにかく誤解を解かねばならん
「ああフェリゴファ!…………」
「解ったわ!じゃぁ明日の10時に迎えを出すからそのかっこで登城してちょうだい!でも着替えは部屋を用意するからそこで、道具一式持って着替えてから会う事にするわ!妻達には全員に話しておくから、ちょっと恥ずかしいかも知れないけど妻達は全員見ておく必要があると思うのよね!」
「当然でございます、その程度で恥ずかしがるなど私達に許される事ではございませんし、その程度で揺らぐ程の軽い意思など持ち合わせてはございません。必ずや健閣下にご満足頂けるお働きをさせて頂く所存にございます‼」
燃えるフェリア……
「流石コンストラクション様の末裔!頼もしい限りだわ!」
「勿体なきお言葉、恐悦至極に存じます。」
煽る久美…………
そして帰路の重たい空気……
「明日が楽しみね、健兄さん」
「う…………うん…………」
当日、妻達が見守る中、新たな俺の性奴隷がお披露目される…………セリナめ、ハサン先生に新動画をプレゼントしてやる、必ずだ!
「申し上げます、フェリア及び娘達が参りました」
「通して頂戴」
そして俺は妻達が見守る中、究極の変態のレッテルをはられ、なんとリーアやルチルにまで生暖かい顔で見られてしまった。
フェリア達には直ぐにプレイに入りたいと言われ、久美監修の本、俺は逃げる事も出来ず、言われるがままに上級編に突入した。
このフェリア親子がこの先とてつもない幸運の女神となる事を今の俺達は誰も知らない……
セリナ……この怨み何としてでも晴らしてやるぞ!
最早勘弁ならねー
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