第8話 春の予感
驚きのあまり目が飛び出て地面に突き刺さりそうだったぜ!
「に……200歳て……」
「あっ!健様の世界では寿命が100年位の……私何を……」
レイラも俺の驚き様にかなり怯んでいる様だが……
「あーオッホン‼おっ……お互い寿命の違う世界に住んでいたんだ、多分だが、俺のいた世界の年齢に会わせると、レイラは12歳位だと思うよ。
俺のいた国では女性は16歳にならないと結婚できない決まりがあってね……レイラはとっても可愛いくて俺も妻にしたいのは山々なんだけど……」
若干声が裏返りながらも、至極全うな言い訳をした。
いきなりロリと結婚とかいくらなんでもちょっと引く……
「そうなんですか……でもその決まりは天空人様の世界の決まりですよね?」
「まぁ、そうだね」
「でも今健様はこの国にいらっしゃいます、この国では女性は200歳に成れば結婚出来るんですよ?」
レイラよ、そこまで……
駄目だ、、俺のキャノンは最早制御不能になりつつある、レイラのパンスト足から目が離れん……
悪魔の囁きが再び、(おい健、何を迷う必要がある、据え膳食わぬは男の恥じだぞ‼この世界には淫行なんて罪は無いと言ったろ、余裕ブッチだ‼警察?眼中無しだ!こんなチャンス滅多にないんだぞ‼しかもJCだぞ、其に間違いない、レイラはバージンだ、結婚しちまえば毎日JCとの〆×∇仝£が待っているんだぞ‼ダゾーダゾーダゾーゾー……)
恐らくだが……下半身のネタにかけては俺のなかに天使はいないんだろう、今まで1度も出てきた事が無い……
「……レイラ、君の気持ちはよくわかった、ならば……『そうだ何を迷う必要がある、レイラは俺との合体を望んでいるんだ!ジャイアントロボだ!フッフハハハハー!淫行?なんぞそれ?そんな言葉この国には無いぜ‼』俺は君を……」
「レイラ、あまり健君を困らせてはいけないよ‼」
「何邪魔しちゃってんすかね、このクソオヤジ‼」
「ん?今何か言ったかい?健君」
「ウゥオッホン!いや、何も!、、、『アァブゥネ‼』話しをどうぞ」
仮にもこのクソオヤジはレイラちゃんのお父さんだった……
「お父さん、レイラは今健様と大事なお話を……」
『行けーレイラー殺っちまえーレイラー』
「今何か殺気の様なものを感じたんだけど」
「気のせいでしょう」
「そうかな?……まあ……レイラ、お父さんも健君が認めてくれるなら、レイラが健君の元に嫁入りするのには大賛成だよ!何て言っても天空人なんだ、でも今健君の心情がどうなのか、レイラも解っているよね?」
「え!それは……」
「今健君はこの世界に来たばかりで右も左も解らない状態な筈だ、其に自分の世界に帰る手段も……
勿論レイラが健君のそんな状態を逆手に取っている、何てお父さんは思っていないよ、レイラがそんな子じゃ無い事はお父さんが一番よくわかっている。だけど周りはどう思うだろうね?特にお姉ちゃん達やお母さん達、ミネア達は……そんな状態で健君は本当にこの世界で上手くやっていけるのかな?」
俺はこのセルマさんの話しっぷりにひどく違和感を覚えた、そして違和感の原因に酷く頭に来てしまった。
「なぁセルマさん、俺の心情とやらをそれ程気にしてくれるのは素直に有難いよ、確かに家族にもう会えない、とか思うとへこみもするさ‼
けどな、その前にあんたはレイラの父親なんだよ、今のくだりには肝心なレイラの気持ちや幸せってのが一つも入っていないんだよ‼それはちょっと納得出来ねーぞ‼」
セルマさんは何故か俺の言葉を聞いて驚いている、この状態に俺は更に頭に来てしまった……
「あっ!あの健様……私の事は別にいいんです……」
「いいから黙ってろ!話がややこしくなる!
なぁセルマさん、鳩が豆鉄砲喰らったみたいな顔してねーで、そこんとこどうなのよ」
「ハハ、アハハハッ」
「笑うとこ有ったか?ねぇだろ‼笑ってごまかしてんじゃねー!」
「いや、悪かった、そうだねー、健君は天空人なんだよね、うっかりしていたよ‼
ではその部分の説明をする前にここに来た私の要件を先に伝えよう、ハサン先生が呼んでいるよ‼あの子の治療が終わったみたいだ‼」
「マジでか‼んで容態は?」
「命に別状はないそうだ、行くといい」
「あぁ、だけど今の話はきっちり後で聞かして貰うぜ‼」
「勿論だとも、ただハサン先生と話してくれば、恐らくはそっちの理由も解ると思うけどね‼
前もって言っておこう、私には妻が8人と、娘がレイラも含めて15人いるよ」
駆け出して先生の所に行く俺の足を止めるのには十分な言葉だった
「ハーっ〰ゴホッゲッホ‼」
俺は思わずそれを聞いてむせこんでしまった、確実に唾と鼻水はぶちまけただろう……
でも拭いてやらないもんね!だってよ……
『ハーーーーーーーーーーレムじゃねーかーこの外道ジジイ‼』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます