第15話


「ひろと!久しぶり!」

「ほんと、久しぶりやな!お前なにしてるん?」

と、友達が口々に俺に聞く。

「んー、ちょっとな」

そういって、苦笑いを見せた。

「ひろと!あれ!」

ゆなは大好きなたこ焼きを指差して

「食べよ!」

そういうと、俺を引っ張りたこ焼きを買った。そして、振り向くと友達がいなかった。はぐれたのだ。もしかしたら、友達が気を遣ってくれたのかもしれないがそこら辺はわからないや。

とりあえず、ゆなと二人になれた俺はゆなを海辺の花火が綺麗に見えるところにさそった。


ゆながとなりで美味しそうにたこ焼きを食べいている。

「ひろと、はい!」

ゆなはたこ焼きが、好きなのにタコが苦手でタコを全部俺の口に運ぶ。



ゆなと、たこ焼きを食べていたら


ひゅ~~ドーーン!


花火が始まった。


「わぁぁあ久しぶりにみたけどやっぱりきれいだね!」

「そうだな。」

ゆなの嬉しそうな顔を見て、俺は元気が出た。



俺にとっては最後の花火かもな。


そう思うと口からポロッと


「ゆなが好きだよ」



…と出ていた。

焦ってゆなの方をみると、


「なんか言った?花火と被って聞こえなかった!」

「なにもいってないよ」

そういって、ニコッと笑ったらゆなはニコッと笑い返してくれた。



この笑顔をずっとみていたい…

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