第14話


俺はその日から1ヶ月学校を休んだ。


学校の友達にもゆなにもなにも告げずに。


もうすぐ夏が来る。


予定では今頃友達とビーチではしゃいでた。


今俺は自宅療養中で家を出ることができない。自宅療養を、選んでくれた親の暖かさに感謝しながら、俺は自分の命に終わりが見えていることをなんとなく勘づいていた。


まだ終わるかどうかわからないけれどでも

毎日が辛くてきつくて吐きそうで、

こんなんだったらいっそ、死んだ方がましだと思うことも多々あった。


ーピコン

携帯がなる。

[ひろと!夏祭りいかない?みんなにいこうって誘ったけどひろといないと楽しくないよ~?どうかな?予定空いてたら連絡してね!]

ゆなから、メールが来た。



「おかあさん、来週末の夏祭り行ってもいい?」

「いいわよ、気を付けていきなさいよ。」

意外にもすんなり、OKしてくれて、

俺はゆなと友達と夏祭りに行くことになった。

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