「 睡蓮の記憶と花蓮の記憶 」
「 ――― と、云う訳で御二人は夫婦も同然なんですよ。 」
「 それ マジなの!?
「 おい、デタラメを教えるな! 」
四名は宮廷にある臣下達が利用する食堂で同じ円卓の席に座って昼食をとっている所だ。
「
( ――― だと、思った
(
「
「 この髪飾りの持ち主です。 」
「 そうなんだ!? ――― アタシも会ってみたいなぁ…! その人、オシャレでしょ!? 」
「
白夜と銀龍じゃ無かったら、彼は剣を抜いて二人を成敗している所だろう。
「 ねぇねぇ、二人は仕事どうだったの? 慣れた? 」
沈黙している
「 ……慣れるも慣れないも突っ立ってるだけなんで ―――
「 あぁー…アレかぁ。こないだからだよ? 模様替えかなぁ? キレイだよね! 」
「
「 あるある! て言うか、女王さまのお部屋の近くに
「 えっ!? あそこ 王族の方々の居住棟じゃ ――― ? 」
「 ? ――― よくわかんないけど、
「 仕事部屋か何かでしょうか? 」
「
「 いいえ…! そんな事は…… 」
睡蓮は、単に海で助けて貰った話を思い出し ――― ついでに、夢の中の白装束の男の事も思い出して、隣に座っている
彼女は "
「 ここ、こないだから料理長さんが変わっちゃったらしいんだよねぇ? ――― アタシも前の味のほうが好きだったんだけどさぁ…… 」
―――――― 酉の中刻(十八時頃)
紅の空に蒼が混ざり始めた夕刻、
女官長の
「 ……
自身の身体よりも大きく華美な鏡台の椅子に座り、
「 はい…!何とか ――― 頑張ります! 」
「 はい…! 」
「
「 知人の武官……? 」 ―――
彼女は、
「 そうそう!
「 どうして、その人の家にいるの? 」 ――― 本日、
「 え…?そうなんだ……
―――――― " でも、どうして そのような身元不明者が陛下の女官に……? " と、
「 ……何も覚えてないの? 」 ―――
「 !? ――― 私ですか? はい、何も…… 」
返答しながら、
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