「 睡蓮と珠鱗 」
「 あら…? あなた…… 」
店の中にいた客の女性 ――― 独りの若い女の子が
「 なんでしょう…? 」
「 いえ、あの……あなたと どこかでお会いしたような気がして 」
「 え? ――― あ……申し訳ありません! 私 過去の記憶を無くしておりまして…――― お会いしていたとしても覚えてないのです……ごめんなさい! 」
「 まあ…!それは大変そうですわね!? ――― あ…!申し遅れまして、
「
――― 二人は向かい合って立ったまま、軽めに頭を下げて微笑みあった。
「 ここにいらっしゃるという事は、
「 はい……――― 」
自分にとって彼は何なのか ――― 考えて考えて出した言葉は・・・
「 武官の知人……恩人(?)…の所にお世話になっております。 」
「 まあ!王宮周りは治安の良い所ですけど、何かあった時に心強いですわね…! 」
( そういえば、
「 あ!いたいた!お嬢さん!! ――― 狭い店…と言うか、自分には非常に窮屈な店なんですけど…あまり一人でウロウロしないでくれよ! 」
「 あ……ごめんなさい!
まだ店の入り口の所にいる
「 えっ!? ――― あれは
「 何の話という事も無く、ご挨拶した程度なのですが… ―――
「 そうっすね。 まあ、女王になる前の
――― その様な人物と自分はどこで出会ったのだろうかと
(
「 ささっ! ――― お嬢さん!早く
「 はい… 」
(
「 いやぁ~ 何だかんだ言うても、荷物持ちに丁度良い
「 あの、
「 ええ、そうよ? 」
――― 少し引きつった様な笑顔で
「 あの、後で
「 ええ、構わないわよ? 」
「 そう言えば、
「 元気ですよ? ――― ここに来ないのは階段を上るのが嫌みたいです 」
「 まったく…痩せる話はどうなったのじゃ!? 」
「 それじゃあ、
「 ええ、ありがとう…… 」
―――――― もうすぐ、
自分の心が
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