「 不可解な鏡 」(一)
( 出来た……! )
――― 洗濯物を干し終わり、
目覚めてから初めて何かをやり遂げた為か、達成感を感じたのだ。
「 おお、二人とも ありがとう!ご苦労さんじゃ! ―――
「
「
「 先生に用があって、ちょっと寄ったんだ。
「 は…はい!たぶん ――― きっと!! 」
―――
動揺し過ぎて、頬を真紅に染めた彼女は無意識に
「
「 ありがとうございます! ――― でも、
自分の隣に居た
今日も
(
「 先生、先日の黒い矢なんですが…――― 」
「 は? "
「 正気ですよ! あくまで
――― 『
呪術師を名乗る者は大半が偽物で、リエン国では 実際は呪術なんてものはこの世には存在しない ――― 只の迷信だと考えている者が多い。
「 まあ、昔の医療には呪術も頻繁に使われておった様じゃが、お馬鹿な行為ばかりで現代では使えぬ治療法ばかりじゃし……今時 農家の者だって
「 いや、してる人達だっていますよ!?医療だって、
「 むむ……
「 ――― あの鏡です。 」
「 葬儀の時に副葬品として
「
「 はい、鏡は熱に強いけど
―――
「 それで、呪術とな……? 」
「 はい、" まやかし " とでも言うのかな? ――― あの矢には、何か細工がしてあったような気がして……それに、呪術に弓矢や鏡を使った伝承って結構あるじゃないですか? 」
「
「 そこまでは分かりませんが…――― 呪術師が関係してる可能性はあるのでは無いかと…… 」
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