「 蓮の台 」(二)
――――
本日のリエン国は、
中でも、王都は 人がごった返しており、昨日、
沢山の人間が集まっており、客入りを見越して出店なども並んでいた。
うろついてる
相変わらず 様々な意見はあるものの、
名君・
平和なリエン国と
命を狙ってくれと言わんばかりの
中止の声は 当然、上がっていたが、顔見世をおこなっていない
民衆の前に出ないまま即位すると言う事も、仕来たりを重んじるが
結局、即位式さえ終えれば、
――― そんな中、
「 すごい 人ですね……! 昨日の大通りの雰囲気とは全然違います! 」
「
「 おや?
物腰柔らかく、線の細い
今日は、即位式で
「
「 はい…!おはようございます、
「 うん、おはよう! ――― あれ?先生は……? 」
「 包帯と傷薬を忘れたそうで 取りに帰られました。」
「 ……なんで、そんな 一番 必要そうな物を忘れたんだろうね? 」
――― さすが先生、うっかり度が違うな・・・と、真顔で思いながら、
「 それにしても、
「 うん、お願い! 」
入れ替わるように、日傘を差した
( あ…!
今日も彼女は美しく、その立ち姿に憧れずにはいられない。
「 おはよう、
「 ――― 約束を破るのは嫌いなの。 」
「 君のその
にこやかに笑う
少し考えたかのような間を置き、
「 ……おはよう。」
「 あ…はい! おはようございます、
――― それ以上、二人の会話が続く事は無かったが
「
「 だって、焼けたくないもの。」
「 そういや、あんた達のお母さん達は来てるの? 挨拶に行かなきゃね。 」
「 ウチは二人とも向こうのほうにいるわ。
わざわざ 行かなくても、会ったらで良いわよ。 」
「 俺の所は仕事が終わったら来るかも? ――― 今日も一件、葬儀が入ってるんだ。」
( 当たり前なのだろうけど、皆さん ご家族がいらっしゃるのね……。
私の家族はどうしているのだろう…? 私の事を探しているのかしら……? )
考えながら、
見渡す限り 人の海だったが、見覚えのある人物は見当たらない。
―――――― と、そう思った矢先に 一人の男が自分を見ている事に気づく。
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