第135話 春を待つ
ほろりこぼれる涙を
季節のせいにして
空を見上げて笑う
痛みは飲み込んだまま
弱さを見せるのは
あまり得意でないから
ただ空の青の中に
身も心もゆだねて
ホントの春がやってきて
草が芽吹き花が綻ぶころ
きっと心の底から笑える
そんな日がいつか来るから
それまではただの空元気
寒さを無視して顔をあげて
差し込む陽射しに
ほんの少し微笑んで
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