森と僕と世界
見つめていたいのは神聖な景色
霧の中に浮かび上がる深い森
神々しいまでの輝きを放つ獣たち
まだ人の立ち入る事の許されない場所
何もかも調和が取れている
人がまだ畏れを抱いていた頃
森域が神域であった頃
立ち上る霊気に感覚が研ぎ澄まされていく
木々は堂々とそびえ天を貫き
泉はこんこんと浄水を湧き出し続けている
そこは生命に満ち溢れた森
生命の循環が完成された場所
木々たちのうたがきこえるかい
風のざわめきで葉っぱが揺れる
心の波長をチューニングすれば
植物たちのうたが胸に届くよ
かつて地上に満ちて
今や滅びの一途を辿る
木々はただ切り倒されていく
黙ってただ切り倒されるまま
森が支えた生態系を
人はただ壊すばかり
長い年月をかけた世界を
その偉大さを学ぼうともしないで
世界は繋がっている
地球という大きなひとつの生命体
体細胞が互いに争いあっている
この混沌の原因は何?
森に入れば心が解かれていく
こだわりを忘れてこの星とひとつになれる
自分たちの幸せだけを追求するのはもうやめにしようよ
大きな森のような全てを包み込む心を持てるように
小さな小川の水をひとすい
のどに流れ込む森の味
それは命の調和の味がした
体中の細胞が喜んでいた
静かな静かな森の奥
まるで時間が止まったみたい
導かれるように歩いていく
神聖な何かに出会えそうな予感を胸に
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