待ちわびる日々

ゆっくりと呼吸を整えて

まだその時じゃない

焦っても失敗するばかり

そう、ちゃんと落ち着かないとね


いつか来るはずの約束の時は

早くに訪れるのか

それとも永遠に来ないのか

ずれていく時間軸の流れの中で


僕は一人何かを待っているよ

遠い遠い昔からの約束を信じているよ

一体何を約束したのかなんて

産まれる前の事だから覚えてないけれど


記憶の底に沈んでる

心の奥に潜んでる

全ての秘密の答えを本当は知っている

だけどまだ許されないまま


僕はここだよ

声にならない声が木霊する

まだ見ぬ友に問おう

自身の存在全てを


ずっと一人きりだった

ずっと一人きりだと思ってた

まだ出会う事のない友よ

君の場所に僕の入る余地は残されているの


星たちの瞬く夜に

言いようのない孤独と

例えようのない開放感が同居する

流れ星はどこにも見えない


いつか君に出会えたなら

一体何て声をかければいいのだろう

もう随分と話す事に臆病になってしまった

笑顔の作り方も忘れかけている


新しい物語の始まり

まだ予感だけが胸の奥で渦巻いている

いつか新しい夜明けが訪れるように

僕はその日を待っている

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