落ち葉道

どこまでもどこまでも続く道に

はらり

はらり

落ち葉が一枚

また一枚

ゆっくりと道を埋めていく


落ち葉たちのじゅうたん

人は気にせず踏みしめていく

淋しくなる枝に気付きもせずに

静かに次の季節の準備を進める木々たち

いつも起こってから気付く私たち


青空がいつの間にか雲で覆われている

少しずつ風が強くなっていく

見上げる事もしない僕らは

突然の雨に混乱してしまう

悠々と木々たちはまるで笑っているよう

ずっと前からこうなる事を知っていたみたいに


はらり

はらり

葉っぱが切り離されていく

もうすっかりと淋しくなって

吹く風も一段と寒く感じてる

無造作に散らばる葉っぱたち

占い師はそこにも神託を見出すのだろうか


どこまでも続く道

両脇に続く落葉樹

その先には一体何があるの

優しく導いてくれているの

風が葉っぱと戯れている

見えない何かが背中を押してくれているようで

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