心の不思議

ゆらゆらと立ち上る蒸気のように

僕らのたましいも蒸発しているのかな

そしていつか最後には全部蒸発しきっちゃうのかな

命に限りがあるとして

寿命が定められているとして


ゆらゆら

ゆらゆら

心は消費する

何もしなくても

感じるだけで失っていく


身体は食物を取り入れて保ち続ける

心はどうなんだろう

何を取り入れるのだろう

心は見えないもの

体は見えるもの

じゃあ心は見えないものを取り入れている?


身体は心の入れ物

心はたましいの入れ物

たましいの奥には何が入っているのだろう

永遠の入れ子構造の中心にはきっと光が宿っているね

全ての命の始まりのカケラが僕らにもきっと宿っているね


気温が下がって吐く息が白く見えるように

普段見えないものが条件が変わると見えてくる

見えればいいってものでもないけれど


心は見えるものじゃないけれど

しっかりこの胸の奥にあるよね

常に何かを感じ続けているよね、心

自然の中に流れている美しいもの

心はそれを感じ取って美しいと感じてる


天に戻ったものはやがて降りてくる

消費された心は閃きになって帰ってくる

一生懸命考えて答えが出るとはそう言うものなのだろう

人が空を見て何か感じるのもそう言う事なのだろう


全ては繋がっている

天から降りて

大地が受け止めて

また天に帰り

その繰り返し 繰り返し


立ち昇る蒸気もやがて雨となって降り注ぐよ

僕らが発した様々な想いもやがてまたこの地に降りて来る

怒りや憎しみや嫉妬や妬み

喜びや感謝や慈しみや愛

今の地上を見ているとマイナスの想いばっかりが渦巻いているみたい

幸い僕の回りは心を乱すほどの悪い想いは感じないけれど


優しい想いを広げて行きたいね

感謝の祈りを天に捧げたいね

それがいつかいい形で世界中に降り注いで

そうしていつの間にか世界が愛に満たされているといいな

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