”映える”シーンを考えてみよう!!


 皆さんこんにちはあさかんです。


 Webコンを12月頭に控えているなかで、いよいよ大人のZEROコン第二回大人が読みたいエンタメ小説コンテストも今月末から始まりますね。カクヨムのメイン執筆ユーザーにとってはここらが正念場ではないでしょうか。

 

 前回でWebコンメッセージの考察が終えたので、今回は小説を書き始めるにあたり最初にイメージしておくと物語がグッと良くなるポイントを紹介します。



 まず、他サイトのコンテストの講評などで選考落ち作品のマイナスポイントに『物語が平淡』と書かれているのをよく見ます。


 これには起承転結にメリハリがないとか、ダラダラした展開が続くなど色々な要素があるのですが、総じて言えるのは『映えるシーン』が存在しないことだと思います。


 『映えるシーン』とは、作者がこのシーンを書きたいがためこの作品を執筆したというような要素です。


 それは、台詞だったり、シチュエーションだったり、光景だったり色々あります。


 例えば、


・今まで主人公や仲間の助けを無視して一人孤軍奮闘していたキャラクターが苦悩の果てにようやく助けを願う場面


・ツンデレキャラが一気にデレるシーン


・ずっと報われなかったキャラが報われた瞬間


・才能や高い能力を有しているのに足踏みして前に出られなかったキャラが、満を持して登場するシーン


・散りばめられていた伏線がたった一つの出来事で瞬時に全てが繋がった場面



 他にもたくさんあるかと思います。


 私も作品を作るにあたり先に考えておいたシーンや台詞があります。例えば『長い経緯』の2章ではただ「おっさんの唇はそんなに安かねえんだよ」という台詞を入れてみたいというのがあって、その台詞を言えるようなシナリオを構築しました。


 第3章はまさにヒロインの告白ですね。前のエピソードで書かせて頂いた『ハングリー現象』にもあるように、私はこの告白のシーンが映えるように極力主人公とヒロインがイチャイチャするシーンを自粛してきました。


 これは常にイチャイチャしていると『お前らもう付き合っているようなもんだろ』的になってしまうので満を持して告白のシーンを入れても余り映えなくなるからです。それまではヒロインの気持ちも極力隠すようにしてこの場面で一気に爆発させました。もちろんラブコメの要素を無くしては本末転倒なので、他キャラでラブコメシーンを演出させる形でそれまでを繋いでいましたね。


 

 もちろん設定や世界観から物語を構築するのもアリですが、『平淡な物語』にならないように、まず自分が演出したい場面を頭においてそれを効果的に、映えるように、それまでの道筋を立てて繋げるのも良いかと存じます。



 大人のZEROコンは8万文字、Webコンは10万文字とそろそろ書き始めないと間に合わない頃ですが、まだ書くものが上手くまとまっていない方は、まず自分が書きたい『映えるシーン』を考えてみてはいかがでしょうか。


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