第68話 忘れてた

 彼女からメールが届く。


「あのね、赤いガムと豆腐、青しそドレッシングで、それも買ってきてほしいの、ひさしぶりだから、ゆっくり話したいの、あぶらあげ好き?から揚げと迷ってるの、時間掛かるかな」


 なんか1人でアレコレ考えているようだ。

 まぁ、事務所まで送るついでの2時間足らずに予定を詰め込もうとしているのだ。


「久しぶりだからさ、コンビニ行って海じゃなんかだから」


 僕は複雑な気持ちでいる。


「あのね…僕は貧乏なんだよ」

「忘れてた…喫茶店、予約できないし…」

「いいよ…べつに…」


 送るだけなんだから…。


「湯豆腐だけ頼んでもいい?」

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