某サンドイッチチェーン。

「ローストチキンと～野菜は～、トマトとピーマンとオリーブとオニオン…ピクルスも抜いてください」

（レタスしか残らないじゃないか…）

そもそも、注文に行きつくまでが長い…。

「ドレッシングはどうしますか？」

「なにが美味しいですか？」

質問を質問で返す？

やっと注文が決まって…なんだか鶏肉とレタスをパンで挟んだだけの貧相なサンドイッチを渡された。

「まずさ～オムライス食べて」

持参したオムライスを渡される。

「オムライスなの？これ？」

「うん」

「タマゴ乗ってないけど…」

「うん、タマゴだけ食べた」

「チキンライスと崩れたハンバーグだね…豚のエサみたいだ」

「それ…美味しくない」

うん…たしかに脂ぎってて不味い。

「ハンバーグ…肉の味しかしないんだけど…野宿して獣、捕まえて、たき火で焼いた感じしかしないんだけど」

「美味しくないよね…アタシも昨日貰って食べたけど、油で胃もたれした…」

「うん…知ってて食わせたの？」

「捨てられない…」

「不味いんだったら、貰わなければいいでしょ」

「それもできない…だから、どうしても食べてほしいの…胃薬いる？」

胃薬を用意するくらいなら、胃薬を飲まなくていい食事をしよう。

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