8/7 コロッケ

「はいよ、今日は台風だからコロッケおまけしておいたよ」

「台風だから?」

「あれ、知らないのかい?台風の日はコロッケを食べるもんなんだよ。揚げたてじゃないからちょっと冷めちゃってるけど、チンして食べれば大丈夫だよ」


という事で、肉屋でコロッケを貰ってしまった。


この肉屋のコロッケは一般的なコロッケと比べて挽肉の量が多く、それはもうじゃが芋料理ではなく肉料理として数えても良いのではないかと思う程の量がある。

又、揚げ油も芋との相性が抜群の豚の脂であるラードを使用しており、そこいらのスーパーやコンビニのコロッケと比べると一段上の美味しさを誇る。

これだけの量の挽肉とラードを使っていながら、一つ80円という安価でコロッケを提供しているのは流石は肉屋だ。仕入れからして違う。


そんな肉屋のコロッケだが、何故か台風が来るとの事でおまけで貰ってしまった。


台風。

台風とコロッケ。

…………何か繋がりがあるのだろうか?


楕円形のコロッケの形状が台風の雲の形に似ているからか?

いや、コロッケは完全な楕円ではなく、どちらかと言うと小判に近い。


それなら茹でたじゃが芋を潰すのが台風の暴風雨で荒らされているように見えるからか?

違うな。それならどちらかというとミキサーにかけるはずだ。


はて、一体何故コロッケなのだろう?

この国の文化は色々と学んだつもりだが、まだまだ分からない物が沢山あるという事か。

ううむ、精進せねばな。

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