7/14 炒飯

「ねーねー親友ー、なんかなんかぁー、皆が『えっ!!?』てなるような話なーいー?」

「どうした藪から棒に。それと媚びた声を出すな気持ち悪い」

「は?これが私の商売道具だよ?デレデレしろよ」

「私がお前にデレる必要性を感じない。甘やかされたいのなら実家に帰ればいいだろう次期当主」

「嫌に決まってんじゃん。今更あんな窮屈な生活出来ないって。あんたも帰れって言われたら反対するでしょ?」

「ああ、飯が不味いいからな」

「そう、それ。ほんとそれ。マジでそれ」

「今更あそこの食べ物で暮らせと言われるのはなぁ」

「無理だよねー」

「輸出入がもっと盛んになれば少しは可能性が…」

「無理っしょ。あいつら頭固いもん。伝統が大事だって言って畑に肥料も使わないんだよ?」

「伝統を守るのは大事だが、そういった行為が世界に置いて行かれる理由なのだと気付いてくれれば良いのだがな」

「まー、死んでも分かんないでしょうね」

「嘆かわしい事だ」

「で」

「で?」

「皆が『えっ!!?』てなるような話は?」

「終わってなかったのかそれ」

「はよ、はよ言え」

「そうだな。中華料理に炒飯があるだろう?」

「あれめっちゃうまいよねー。パラパラよりしっとりが好き」

「野菜炒めだ」

「は?」

「野菜炒めだ」

「は?」

「野菜いた…」

「いやだから理由」

「お前もこの国に毒されてきたから気付かないみたいだが、穀類は野菜に分類されるぞ」

「まあそうでしょ」

「米は穀類だ」

「あっ!」

「であるからして、炒飯は野菜炒めだ。実際に野菜炒めのつもりで作ったほうが成功する」

「へぇー」

「お気に召したか?」

「『えっ!!?』じゃなくて『は?』だったから微妙」

「……我侭娘め」

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