6/19 キャベツと豚肉の味噌炒め

私が思うに、この国で牛肉、豚肉、鶏肉が一般的な食肉になったのは家畜としての育てやすさだけでなく、料理への使い方がそれぞれ分かれているからではないかと思う。


牛肉はなるべくそのままの味を生かす料理に

豚肉は他の食材に合わせたり加工する料理に

鶏肉は安価な料理に


鶏肉だけ少し強引だが、概ねこのような使い方をされていると思う。

中には牛肉の炒め物や豚肉のソテーや鶏肉の高級料理もあるが、飲食店に並ぶ料理を見るとだいたいこのようになっているはずだ。


単純に

牛肉は凝った料理よりもそのまま焼く等のシンプルに食べたほうが美味い。

豚肉は凝った味付けの料理にしたほうが美味い。

鶏肉は安価だから何でも出来る。

そう思ってもらえばよい。


要するに、豚肉は野菜と炒めるのにとても向いているという事だ。

キャベツを消費するため、豚肉と味噌炒めにする。


まずは適当に薄切りにした大蒜と生姜とサラダ油をフライパンに入れて弱火にかける。

大蒜の周りが泡立ってきたら豚肉を入れ、軽く塩胡椒をして弱火のまま炒める。

豚肉に火が通ったら豚肉だけ取り出し、代わりにぶつ切りにしたキャベツを入れる。

強火にしてキャベツにフライパン内の油をよく馴染ませるように炒め、しんなりとしてきたら豚肉とは別の器に取り出す。

手間はかかるが、こうやって野菜に大蒜と生姜と肉の脂の味を馴染ませるのが重要だ。これだけで炒め物の味が格段に変わる。

そしてフライパンに砂糖と赤味噌を入れ、火をかけずに酒で溶く。辛い物が好きならばここで豆板醤を入れてもいい。

調味料が混ざったら弱火でアルコール分を飛ばし、豚肉を入れて少し転がす。そして調味料の水分が飛ばないうちにキャベツも入れる。

あとはサッと全体をよく混ぜておしまいだ。


炒め物は火を入れすぎない事が重要だ。

本当ならば油通しをするともっと簡単に美味くなるのだが、生憎と一般家庭で大量の油を常備するのは難しい。使うより早く酸化して駄目になってしまう。


それにしても、まだキャベツは無くならない。

明日はどうやって消費するか。

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