第1434話「通じる」
午前三時のトイレ。
悟った少年が現れた。
少年は身体の変化(一般人が想定するある状態や性質が他の状態に変わることを指す言葉。人間には必ず訪れるもの)よりもずっと気になることがあった。少年は本日、生まれてから十五回目の誕生日を迎える。少年は女子高生へと変わる。なのでその前に遅れに遅れた初めてを経験しておこうと思い、ついに至ったのだが、ちょうどそのタイミングで女子高生力が注ぎこまれてしまった。一瞬、完全に空白となった意識を満たすレールガン女子高生の権能。そして少年はすべてを理解した。女子高生の発生と存在意義、人間と女子高生の関係性、行き着く未来。女子高生について誰よりも詳しくなった少年は、告発のため机に向かう。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で追加の女子高生力を注ぎ込んだ。
一瞬で女子高生へと変質した少年は、理解したすべてを本能の果てに忘却した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます