第1379話「チワワワン」

午前零時の廃墟。

腕から銃が生えている男と腕から獣が出てくる男が現れた。

腕から銃が生えている男は腕から獣が出てくる男(一般人が想定する存在の内に獣の因子を秘めている吸血鬼を指す言葉。しかしここではそういう特殊能力を持っている一般的な暗殺者を指すものとする)よりもずっと宇宙を知っていたが、広い宇宙のどこを見ても腕からチワワを生やした暗殺者など見たことがなかった。チワワは腕から銃が生えている男の腕から生えている特殊な高性能光線銃を噛み、決して離そうとしない。どころか噛んだまま小さな身体をエビぞりにし、今にも銃をへし折らんとしている。腕から銃が生えている男が左腕欠損男に変わるのは時間の問題であった。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で光線銃から犬用おやつササミジャーキーを生成できるようにした。

チワワ腕を思う存分可愛がった。

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