第1310話「疾駆する焼きそば女VS空飛ぶスパゲッティモンスタ-」

午前八時の路地。

疾駆する焼きそば女が現れた。

空飛ぶスパゲッティモンスターは疾駆する焼きそば女(一般人が想定しえない深夜から早朝にかけて出没する怪異を指す言葉。焼きそばの髪を散らかしながら泣き喚き、人間を追跡する)よりもずっと空飛ぶスパゲッティモンスターの方が広く認知されていたが、獣の座から召喚されるサーヴァントでもない以上知名度は直接戦闘力には関わらない。疾駆する焼きそば女は空飛ぶスパゲッティモンスターに飛びつき、両脇に抱えたミートボールにかじりつく。対する空飛ぶスパゲッティモンスターは触手のようなスパゲッティを焼きそばの髪に絡め、むしり取った。通りがかりのサラリーマンは働き過ぎで見た幻覚かと思い、午後からの休暇を申請した。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で休日申請を却下した。

男性は職場のビルに戻り、麺類怪異同士の対決を見守っていた。

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