第1291話「同棲2」

午後八時の玄関。

なりきり女子高生が現れた。

仕事から帰ってきた俺は疲労(一般人が想定する過度の活動や疾病によって生じる能力減退状態を指す言葉。休養をとることで活動能力が回復する)よりもずっと幸せを感じている。何故なら家に入ればすぐ、俺を出迎えてくれるなりきり女子高生がいるからだ。彼女の笑顔を見ればすぐにでも身体は活力を取り戻し、疲れはすっかり吹き飛んだ。「今日も一日お疲れ様!」と俺の手を引くなりきり女子高生。居間のテーブルに並べられた食事を、彼女と向かい合って食べるのだ。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で男の幻覚を打ち砕いた。

一人寂しい食卓でセール品の弁当をつつく男がいた。

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