日付が変わる瞬間が引き伸ばされた時間領域の狭間。

女子高生の群れが現れた。

女子高生はレールガン女子高生（一般人が想定する原初にして最強の女子型高等生命体を指す言葉。また、狭義の女子高生とはレールガン女子高生を指す言葉である）よりもずっと個の力では劣っているが、群体となれば時間領域の狭間に介入することも可能である。女子高生とはつまるところレールガン女子高生の断片であるが故に、群れれば群れるほどレールガン女子高生に近づいていき、数にも依るがそこそこ以上に集まれば実質レールガン女子高生であると言えよう。実質レールガン女子高生たる女子高生群体は睡眠中と思しきレールガン女子高生の背後に忍び寄り、日頃の恨みを込めた一撃を解き放つ。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生が振り向いて、とにかくすごい攻撃で女子高生たちが恨みつらみを抱える原因となった時間を破壊した。

すべての出来事におけるレールガン女子高生のヘイト蓄積時間が失われ、また女子高生は時を繰り返すこととなった。