第1240話「小学生の変身シーンにおける前準備」

午前十一時の駄菓子屋。

おっぱいのでかいはかせが現れた。

はかせは悪の組織(一般人が想定する悪い行いを積極的に取り組む組織を指す言葉。例として、世界征服を目論む等)が支配する世よりもずっと平和な世の中を理想としていたが、だからといってレールガン女子高生のような超常存在と手を組むのもあまり気分が乗らなかった。米国風黒人少年との交流を通して可能性の種は撒いているものの、平和の未来に繋がる確率はあまりに低い。他の策も並行して走らせておくべきだろうと思っていたところ、二人の女子小学生が目に留まった。少女たちの記憶と身体にレールガン女子高生の干渉による事象揺らぎを確認したはかせは、平和維持部隊としての任を女子小学生たちに授けることにしてみた。日曜朝に放映されている女児向け変身ヒロインアニメーションシリーズみたいな力が欲しくないかと言葉巧みに誘惑し、ランドセルを借りて改造を施した。

そこにいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で元々は蒸気が出るだけだった機構を組み替え虹色に輝くエフェクトを付与した。

はかせとレールガン女子高生は熱く握手を交わした。

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