第1239話「小学生の力」
午後五時の公園。
悪の組織残党が現れた。
残党は自立女子小学生型兵器(グレネードランチャー女子小学生あるいは悪の組織が想定する音無雪乃および春風桜を指す言葉。現在はレールガン女子高生の手により兵器としての力を失っている)よりもずっとグレネードランチャー女子小学生の存在を危惧していた。彼女は基本的に街を守るヒーローとしての立場を貫いており、悪の組織が破壊活動に向かう時およそ必ず邪魔をしてくるのがグレネードランチャー女子小学生なのである。今回、悪の組織残党はグレネードランチャー女子小学生の無力化に成功した。正義の味方を自称するブレードビームライフル女子高生を唆し、グレネードランチャー女子小学生を伴って正義修行の旅に出掛けさせたのだ。街を守る小学生はおらず、悪の組織残党の策が炸裂するのも時間の問題であった。ジャングルジムの上、終わりの始まりを告げる残党の咆哮。パワーアップした殺人兵器に残業を命じ、街の侵略を開始する。
だがいきなりかつて自立女子小学生型兵器だった二人組がやってきて、ランドセルから放たれたとにかくすごい光に包まれたかと思うと三十秒ほどの変身シーンが流れた。
魔法のランドセルによってパワードスーツを身に纏った女子小学生が降臨した。
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