第1218話「時間帯」

午前三時の高速道路。

海賊が現れた。

海賊は高速道路(一般人が想定する自動車が高速で移動している場所を指す言葉。冬場は危険)よりもずっと海にいるものなので、海賊がいる場所とは海である。高速道路はおびただしい量の海水で満たされ、山間部は水没し海と同化した。海賊は高速道路だった場所の上で悠々と略奪行為を堪能し、山間部で怪異に生贄として捧げられていた女を妹ともども船に乗せてかっさらっていった。海賊にこれ以上好き放題させるわけにはいかない、政府は高速道路に仕込んでいた爆弾を作動させた。海賊といえども人間である以上核爆弾には勝てない。三十分後には政府の勝利は確実だった。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で海賊ごと核爆弾と合わせて政府高官を消去した。

深夜に騒ぎ立てる者は残らず死すべきである。

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