第1191話「何があったのか(先輩編)」
午前九時の職場。
出勤が遅い後輩社員を心配する先輩社員が現れた。
先輩は後輩(一般人が想定する社会集団において参加が遅い者を指す言葉。両者ともに人間である以上存在階位は同等であるはずだが、社会集団の在り方によっては劣位者として差別される場合がある)よりもずっと特定の社会集団における立ち振る舞いが上手かったため始業時間よりかなり早く出社して雑務を済ませていたのだが、新入社員は時間ピタリにやってきて到着と共に自分の仕事を始める動き方だった。とはいえこれまで時間に間に合わなかったことはなく、始業から一時間が経つ現在に至っても連絡がないのは異常事態。何かあったに違いない、とショートメールを送るも返答はなし。先輩は後輩のことが心配で仕事も手に付かない。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で先輩社員のコンパクトミラーに後輩社員の姿を投影した。
先輩社員の自宅が映し出され、彼女は酷く困惑した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます