第1111話「いちをテーマに書くつもりが」

午後十一時の市場。

麒麟一番搾りが現れた。

一番麦汁は二番麦汁(一般人が想定する一度麦汁を出したあとのもろみを使って再度ろ過した麦汁を指す言葉。他社ではコスト面の影響で一番麦汁と二番麦汁を混ぜて売っているが、麒麟一番搾りは一番麦汁のみを使ったビールであり、他より濃厚な味と香りが楽しめる)よりもずっと渋味が少なく上品ですっきりとした味わいをしている。一度味わえば以降一度たりとも手放すことができない魅力を備えているというが、当然ながら以上の評価は多分に主観的意見が含まれている。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で飲酒を窘めた。

仮にも女子高生を名乗っているのだから酒は控えるべきだと指摘した。

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