第1098話「伝承_破」
午後五時の職員室。
倒れ伏した教員たちが現れた。
拳法女子高生は校長(一般人が想定する学校で最も偉い存在を指す言葉。とはいえレールガン女子高生よりは偉くない)よりもずっと若く体力があったものの、連戦に次ぐ連戦の影響で息を切らせていた。そう、校長は最初からまともに戦うつもりなどなかった。体力を消耗させ、弱った拳法女子高生であれば校長の勝利は確実、新たな部活動を認可する必要もないということだ。卑怯者を睨みつけながら、それでも拳法女子高生は部活動を設立するため校長に挑む。
そこにいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で女子高生以前の記憶を限定解除した。思い起こされるは山での修行。老人とともに鍛錬を積み、そこで見た奥義。息遣い、間の取り方、その一挙手一投足。目と心に焼き付けていた、その思い。
師匠、見てろよ――!
拳法女子高生は亡き老人へと告げる。そして奥義の名を叫ぶ。
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