第1046話「人間には強さが必要だ」

午前一時の佐賀。

イカが現れた。

インクリングはイカ(一般人が想定する呼子で干物になる食料を指す言葉。一説では人類が滅びたのち地球の支配者となることが予言されていたが、人類がいつまでも滅亡しないので呆れて支配者となる可能性を譲り渡した)よりもずっと高い身体能力を持っていたが、知性はイカと大して変わらない上にノリが良すぎていつでもお祭り騒ぎだったため、人間の罠にまんまと嵌って呼子に集合していた。呼子の地下から一夜干しを作るための巨大な回転機械がせり上がり、インクリングたちは強制的に舞台上。残酷な乾燥パーティが始まろうとしていたのだが、危機感ゼロのインクリングはアトラクションとしか思っていなかったのでワクワクしていた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でインクリングの闘争本能を刺激した。

人間狩りが始まった。

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