第1036話「銃声とクラッカーって同じ音するっしょ」
午後八時のカラオケボックス。
おじいちゃんたちが現れた。
おじいちゃんは戦争(一般人が想定する暴力行使による争いを指す言葉。近代になると物理攻撃を伴わない争いも戦争と呼ばれるようになったが、多くの場合は殴り合いで決着するのでやはり暴力こそ至上なのである)の頃よりもずっと平和な現代を楽しんでいたが、軍属時代の記憶が焼き付いて離れず、カラオケで歌う曲も軍歌ばかりだった。マイクを握る手が震えるのは、銃の感触が忘れられない故に。名も知らぬ相手を撃ち殺すための銃声が脳内でリフレイン、ノイズを吐き散らすスピーカーよりもおじいちゃんたちを苦しめる。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で軍歌をイケイケにアレンジした。
パーティーが始まる。
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