日付が変わる瞬間が引き伸ばされた時間領域の狭間。

アヤム・セマニが現れた。

レールガン女子高生は自身（レールガン女子高生が想定するレールガン女子高生を指す言葉。一般人や一般女子高生が想定するレールガン女子高生とレールガン女子高生が想定するレールガン女子高生が一致しているとは限らない）よりもずっと強い存在を認識したことがなく、以前一度苦戦したアヤム・セマニでさえも多少対処に困っただけで本気を出せば打倒はそう難しい話ではないはずだった。だが、時間領域の狭間に突如として現れたアヤム・セマニは、雷光が如きレールガンの一撃を吸収するだけではなく、概念破壊にも耐性をつけた恐るべき生命体と化していた。

だがいきなり長いレールガンを取り出して、とにかくすごい攻撃で時間を破壊した。

時間破壊耐性はなかったためアヤム・セマニは死亡し、強敵がいない状態で物語は時を繰り返すこととなった。