第955話「異世界と現実と」
午前四時の橋。
釣り針を下すおじさんが現れた。
おじさんは釣り(一般人が想定する釣りを指す言葉。それ以外の何物でもない)の結果よりもずっと息子の就職が上手くいっていない状況が気になって仕方なかったが、だからといって不安な感情を抱えたまま家でずっとテレビを見ているのもどうかと考え、割り切って趣味の釣りを楽しむことにした。垂らした釣り針はおじさんのもやもや感情が影響したのか異世界に接続してしまい、三メートル以上というサイズ設定を間違えてしまったかのような異世界金魚が針に掛かった。おじさんは引き上げるどころか逆に異世界に引きずり込まれてしまった。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でおじさんの息子をおじさんの代役として就職させた。
ハッピーエンドが訪れた。
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