第910話「いいツインテールの日」
午前八時の教室。
髪型をツインテールにした火縄銃女子高生が現れた。
火縄銃女子高生は自分(一般人が想定する己を指す言葉。いつだって失ってはいけない大切なもの)よりもずっと妹を大切にしており、妹にせがまれれば似合わないであろうツインテールで登校することも容易い。とはいえ急な髪型変更に戸惑っている周囲の様子を一度気にしてしまうと、ずっと無視し続けるのもなかなか難しいことだった。ざわつかれているのは、それだけ似合っていないという証拠だろう。鼻血を流していた妹の頼みとはいえ、さすがに登校するのは断るべきだっただろうか。
だがいきなりなりきり女子高生が近づいてきて、とにかく幸せそうなきらきらした目でその髪型すっごく似合ってて可愛いよと伝えた。
なりきり女子高生のファンが増えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます