第897話「三人の選ぶ道_序(07)」

午後三時の戦場。

自立型女子小学生兵器にボコられる魔法小学生グレネード☆ランチャーが現れた。

魔法小学生は自立型女子小学生兵器(一般人が想定する女子小学生に改造を施して作られた生体兵器を指す言葉。ランドセルを背負うことで機能の拡張が可能)よりもずっと多くの物を守らなくてはいけない。魔法小学生であるが故の約束。かつて枷であると笑われ、重石であると告げられたルール。だとしても、彼女は律義にそれを守り続ける。すべてを守る。町も、学校も、クラスメイトも――そうだ、今、目の前でグレネードランチャー女子小学生と敵対する二人の友をこそ。守り、勝利しなければ。

そこにいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で決意を力に変えるのだと声援を送った。

身につけていたグレネード型のペンダントが光を放つ。

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