第887話「いきなりレールガン女子高生の書き方講座」

午後十一時の脳内。

出力される前のいきなりレールガン女子高生が現れた。

いきなりレールガン女子高生はドロナワ式ガトリングガン女子高生(一般人が想定する冬コミで頒布される予定の同人誌を指す言葉。二度延期したのでさすがにそろそろ完成させる)よりもずっと出力が手軽で、各話三百字程度しかないので簡単に書けるものと考えられていたが、確かに脳直で書いているのは事実だが脳の力が必要なので簡単ではなかった。クソをひり出すときの尻のように、脳にぐっと力を入れる必要があるのだ。そして、一度テーマを決めたら瞬発力で書き上げる。すなわち、出力前のいきなりレールガン女子高生は混沌である。

だがそうして出力した後にいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で最終的な体裁を多少整えてくれる。

こうしていきなりレールガン女子高生は執筆されている。

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