第867話「オタクは女子高生とは違うので」

午後二時の田舎。

帰省したオタクが現れた。

オタクは社会性(一般人が想定する集団を作って生活しようとする人間の基本的な傾向を指す言葉。多くのオタクは社会性を持たない)よりもずっとオタクならではのコミュニケーション術を身につけていたので実家に集まった親戚一同と話を合わせることができず孤立していた。社会性のないオタクは人間の基本的資質を持たない自身について思考し、もしやオタクという独立した種なのではないかとの考えに至った。それならオタクが人間である親戚たちと話を合わせられないことにも合点がいく。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でオタクという種は人間に含まれることを証明した。

オタクは自身のスキル不足を補うべく努力を開始した。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る