午後九時の寮。

なりきり女子高生の写真に興奮するオタクが現れた。

オタクの想像するなりきり女子高生は彼氏（一般人が想定する交際相手の男性を指す言葉。女子高生は基本的に彼氏を作らない）よりもずっと大切な友達と一緒に過ごす時間が好きなので彼氏を作ろうとは思っていなかったはずだが、右手の薬指に指輪をしていたのでもしかして彼氏がいるのかもしれない、それはもしかしたら自分なのかもしれない、確かに指輪をプレゼントした気がする、と妄想のレベルを上げていた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でオタクの正気を取り戻した。

ガトリングガン女子高生は自分がなりきり女子高生と付き合っていないことを思い出した。