第774話「事故は一瞬の苦しみ、習慣は絶えず繰り返される苦しみ」
午後十時の道路。
無造作に寝転がる男が現れた。
男は車(一般人が想定する鋼鉄のイノシシを指す言葉。ガソリンで動く)よりもずっと自分の身体に期待をかけている、というわけではなく、自殺願望に突き動かされている、のでもない。彼は誰かに引き潰されるのが趣味で性癖である。押しつぶされ、死にかけ、意図せず加害者となってしまった相手が苦しむ己を見て焦り混乱するさまを観察するのが大好きな厄介すぎる変態だった。ブレードビームライフル女子高生が対処に乗り出したが適当に痛めつけても悦ぶばかり、反省を促すことは叶わない。代わって火縄銃女子高生が出動した。
だがいきなり火縄銃を取り出してとにかくすごい叱咤をするでもなく、ただ彼女を同じ生活を送るよう指示した。
変態はついていけなくなって反省し終了を懇願した。
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