第722話「お仕事にララバイ」

午前三時のデスク。

企画書を書き上げる社会人が現れた。

社会人は同期(一般人が想定する人為的な制御によって同時に発生する事象を指す言葉。各事象には協調性と繰り返しの傾向が確認できる)よりもずっと上司を苦手としていたが、だからといって企画書を当日早朝まで放置するのはさすがにやりすぎたと後悔している。後悔の理由は当然、大変なのは上司ではなく自分だからである。あと約四時間で仕上げることができるのか。企画書リアルタイムアタック。もちろん完成して終わりではない、眠そうな顔を一切見せずプレゼンを完遂する必要があった。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で睡魔を召喚した。

おやすみの時間がやってきた。

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