第717話「現実の国と女子高生_9th」

午後八時の夢の国。

閉園を告げる花火が夜空に現れた。

打ち上げ花火は冬(一般人が想定する寒い季節を指す言葉。春も秋も冬)よりもずっと夏に適切ではあったが、夢の国では現実への帰還合図として年中打ち上げられている。テンションの上がったレールガン女子高生は花火と一緒にとにかくすごい攻撃を撃ち放ち、空に破壊の光輪が迸るかと思われたそのときである。ブランダーバス女子高生がとにかくすごい攻撃を吸い込んだ。ブランダーバスから撃ち出すための武器として蓄えようとしたのだ。

だがいきなり吸い込まれたとにかくすごい攻撃がやられたままのはずがなく、制御できない砲撃となってブランダーバスから飛び出した。

そして時間は失われ、

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