第687話「二人の思い出」

午後七時の自室。

部屋のお片付けを終えた女子小学生たちが現れた。

さくらちゃんはゆきのちゃん(一般人が想定する女子小学生を指す言葉。恥ずかしがり屋で大人しい)よりもずっと好奇心旺盛で大胆な性格をしていたが、断捨離となると急に控えめになり最低限のゴミをさっと捨てるだけなのだった。対するゆきのちゃんは普段の大人しさが影を潜め、情け容赦なく部屋の荷物を切り捨てる。さくらちゃんの部屋だというのに、ゆきのちゃんの断捨離は猛威を振るい、部屋はきれいさっぱりほとんど物がなくなってしまっていた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で機械部品を回収した。

二人は自立女子小学生型兵器だった過去を思い出した。

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