第686話「肉と赤ワインと」

午後零時の大学。

食堂でワインを開ける女子大生が現れた。

お嬢様風日傘仕込み銃女子大生はランチ(一般人が想定する昼飯のお洒落な呼び名を指す言葉。夕飯の場合はディナーと呼ばれる)よりもずっと三時のスイーツタイムを楽しみにしているのだが、今日の食堂は記念か何かで学食とは思えないレベルの肉が出るらしいと聞き、昼前の講義をすっぽかして広めの席を確保、屋内だというのに日傘を差して異様な圧力を振りまき誰も近寄れないようにしつつランチタイム。豪勢な肉を口に運び、スパイスの香り漂う癖の強い赤ワインを飲む。

だがいきなり神火飛鴉を放つ女子大生がやってきて、桂林三花酒を中心としたとにかくすごい量の酒を持ち込んで飲み始めた。

酒宴が始まった。

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