第633話「電波の芋」
午後八時の部屋。
メイクイーンに洗脳されかけた作家が現れた。
作家はメインクーン(一般人が想定する猫の一種を指す言葉。穏やかな巨人の名で知られ、毛がふわふわで尻尾が長い)よりもずっとメイクイーンが好きだと思っていたが、実はメイクイーンから発せられた電波の影響でそう思い込んでいただけで、彼が本当に好きなのはメインクーンなのだった。食料保護の観点からメイクイーンにアルミホイルを巻いた折、電波が遮断され作家は正気に戻った。メイクイーンなど、と先ほどまで抱いて眠るほどに好いていたそれを床に叩きつけ、蹴り砕く。メイクイーンからの電波が止まり、作家は洗脳から完全に脱した。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で食べ物を粗末にした作家を叱咤した。
美味しく頂いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます