第574話「ひとつだけ選ぶとするならば」

午前五時の月曜日。

目覚めて即ため息を吐く社会人が現れた。

社会人は学生(一般人が想定する学業に勤しむ人間を指す言葉。女子高生は該当しない)よりもずっとストレス耐性がついてはいるものの、社会の圧倒的なストレスに押し潰される寸前まできていた。平時作業と並行して休憩時間には忘年会、社会性の維持に飲み会への参加は不可欠、自分には当たりの強い上司。殺意が高まっても実際に殺害を実行する勇気はなく、運動で発散するより他はない。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で業務都合の欠席者を極限まで増加した。

忘年会は中止の運びとなった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る